「新帝国主義」をにらむプーチンにとって、ルーブル安は織り込み済み 佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol051 文化放送「くにまるジャパン」発言録より 伊藤: 共同通信によりますと、ロシアのプーチン大統領は(12月)18日、原油価格の下落などを背景にした通貨ルーブルの暴落をめぐり、ロシア経済が上昇基調に転じるまでに「最悪で2年かかる」と述べました。これはプーチン大統領が年末に行う恒例の大規模な記者会見で明らかにしたもので、経済危機の長期化もあり得るという考えを示した形です。 プーチン大統領は、ロシア経済をめぐる問題の25%~30%はウクライナ情勢をめぐってヨーロッパやアメリカが課したロシアへの制裁が影響しているとの見方を示しました。 ルーブルの相場は今月16日、一時1ドル79ルーブル台をつけて、これまでの最安値を更新し、今年初めからおよそ6割も値を下げるなど、深刻な事態に陥っています。