中国共産党の習近平総書記(国家主席)は16日に開幕する党大会で、経済成長より国家安全保障を重視する歴史的な政策転換を行う可能性がある。 2002年の江沢民総書記(当時)以後、党指導部は5年に一度開催される党大会で党の「最優先課題」は経済発展だと確認してきたが、3期目入りが確実視されている習氏はこうした文言を外し、代わりに「発展と安全保障のバランス」を取るよう求めるスローガンを支持しそうだとアナリストらはみている。 習氏はこのスローガンを20年に盛んに用い始め、米国による制裁の可能性や将来の疫病といったリスクへの対応を強調。習氏が安全保障と経済発展に対する「統合された」アプローチを主張し始めたのは14年だが、17年の党大会では発展優先の文言は維持された。 中国共産党大会迫る、習総書記の勝敗分ける6つの材料-党主席復活か