<北朝鮮のミサイルや台湾有事に備える日本の動きを見て、警戒心を高めるロシアの勘違い> 自国領土であるクルスク州の一部をウクライナ軍に制圧されて、ロシアは対応に窮している。クルスクと言えば2000年8月、乗員118人と共に沈んだ大型原潜の名も「クルスク」だった。プーチン政権の始まりと終わりは「クルスク」の名でくくられるのかもしれない。 そんな中、プーチンの腹心、ニコライ・パトルシェフ大統領補佐官は7月末に政府系の「ロシア新聞」で、アメリカは日本の自衛隊との兵力統合運用を強化し、NATOの欧州諸国も艦船を日本に派遣するなど日本の防衛力を強化しようとしており、ロシアはこれに対抗して海軍を増強するなど、適切な措置を取らざるを得ない、と書いた。 そして元国家安全保障会議書記のアンドレイ・ココーシンは、日本と仲良くしようとする時代は終わった、日本を極東の脅威として認識するべき時が来た、と書いた。 日本