前回からの続き。 問 がんの場合、静かな最期を迎えにくいのは、やはり抗がん剤治療の影響は大きいですか? 帯津 そうですね。ただ、最近は緩和ケアの考え方が普及してきたので、昔のように「これでもか」というような抗がん剤治療はしないところが多いです。 10年くらい前まではひどかった。徹底的に抗がん剤治療をすると、多臓器不全になるわけです。肝臓、腎臓、肺、心臓、全部ダメージを受ける。顔色がどす黒くなって、体も心も悲鳴を上げるんです。それに比べると、ホリスティックな優しい治療をしていると、表情までも優しくなります。 「元気になって死んでいく」 問 五木寛之先生との対談集『生きる勇気 死ぬ元気』の中に出てくる「元気になって死んでいく」という表現はすごいなあと思いました。 同じような話で、チベットで医者をしている大工原彌太郎さんという開業医が書かれた本『明るいチベット医学』(情報センター)を読んだことが
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