2017年03月05日 蔵書を活かす またしても寄贈本問題が、世間を賑わせているようです。もっとも世間と言っても、本に関心がある人たちの間だけのことですから、知れたもの。よほど耳を澄まさないと、聞こえてこないかもしれません。 山陽新聞の3月5日更新という電子版記事「高梁市教委への寄贈本10年放置 1.6万冊、遺族要請を受け返還」。 ご興味のある方は、リンク先をご覧ください。これをめぐって、家人が見ているツイッターのタイムラインには、いくつもの意見が飛び交ったといいます。 1万6千冊の蔵書というのは、確かに相当な数ではありますが、古書業者から見ると、腰を抜かすような量ではありません。というより、数では驚かないのが古本屋です。 実際それくらいの量の個人蔵書は、店主の知る限りでも過去に何度か古書会館に持ち込まれています。そのいずれも「心血を注ぎ集めた本ばかり」(遺族談)のはずです。 古書の市場(
2015年12月07日 売って盗って ひと月ほど前の、万引き事件をご記憶でしょうか。目星は付いていると、その時に申し上げましたが、今日、その犯人と思しき男が、再び顔を表しました。 正確には、5回目の出現となるはずですが、その顛末を、順を追ってお話いたしましょう。 実はその男、第1回目は本を売りに来ていたのです。初めから、何か不審な気配はありました。しかし、気配だけで怪しむわけには参りません。 1週間ほどして2度目の来店があり、この時は、しばらく店内を見た後、安価な本を1冊、買っていきました。そして、その夜のことでした、3冊の本がなくなっていることに気がついたのは。 その3冊はいずれも、男から買入れたものばかり。この時点でピンときました。しかし証拠はありません。 もう来ないだろうと思っていたところ、店主が不在の時、また本を売りに、第3回目の来店があったようです。この時は、その足で別の店に行き
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