群馬県埋蔵文化財調査事業団は16日、6世紀初頭の榛名山噴火で被災した金井下新田遺跡(渋川市)で、飼育されていたとみられる成長期の若い馬2頭の骨が見つかったと発表した。ひづめ跡や馬具が多数出土していることから、本県で古墳時代に馬が繁殖、飼育されていたと推定されているが、事業団はそれを直接的に示す発見としている。 2頭とも頭骨と脚の骨の一部が出土した。胴体が腐食し、胴体に乗っかっていた火山堆積物が落ち込んだため、体の輪郭が土に残ったとみられる。古墳時代の馬骨が、全身を克明に再現できる状態で見つかったのは全国初という。 1頭は2歳未満で性別不明。もう1頭は3歳半未満で雌の可能性が高い。ともに脚を伸ばした状態で見つかった。火砕流で死んだとみられる。2頭の骨の近くで、10代の人のものと推定される歯と、馬とみられる獣骨も見つかった。 大阪府の蔀屋(しとみや)北遺跡や長野県の宮垣外(みやがいと)遺
群馬県の高崎市教委は2日、若田坂上遺跡(同市若田町)の発掘調査で、弥生時代後期(2~3世紀前半)の人形土器の頭部2点が出土したと発表した。本県と長野県で出土例があるが、状態のいい頭部が2個まとまって見つかるのは初めて。市教委は「当時の人々の実像をうかがえる貴重な発見」としている。 人形土器は上部に人の頭や腕をかたどった容器で、葬送儀礼に使われたと考えられている。一つの文化圏を形成していた本県西部と長野県に特有のものという。これまでに頭部は両県で計17例確認され、頭部全体が残るのは4例しかなかった。 今回の発掘調査で弥生時代の墓が5基見つかり、そのうち1基から2点が出土した。一つは縦11.2センチ、横10.5センチ、奥行き6.8センチで耳たぶに耳飾りを付けるためとみられる穴がある。もう一方は縦9.4センチ、横8.0センチ、奥行き6.5センチで鼻の穴が表現されていた。 渡来系の宗教が日本
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