デジタルメディアの普及が進み、乳幼児期にスマートフォンやタブレット端末に触れる子どもが増える中で(注1)、一方では子どもと本の出会いの場であった地域の書店が減っており(注2)、子どもたちが絵本や本に接する機会が減っていくことへの強い危機感が背景にあります。 ポプラ社では「ひとりでも多くの子どもたちを本好きにしたい」という想いから、今こそ‘本’の価値を科学的研究の見地から見直すべきと考え、乳幼児や絵本に関する知見が豊かで、産官学との協創探究を目指す東京大学Cedepと、この共同研究を開始することとなりました。 本研究では、子どもの発育発達プロセスにおける絵本・本の固有性や、認知能力・非認知能力の発達への寄与の可能性、保育園・幼稚園での絵本をとりまく環境などを、科学的アプローチによって明らかにしていくことで、デジタルメディア時代の絵本・本の新たな価値を発見し、その研究成果を広く社会に向けて発信