《ブラジル》世界で4冊目の日葡辞書発見=白井、田代両氏がリオで=1603年に長崎で出版 2018年10月10日 「南米にはないと思われていたキリシタン版『日葡辞書』を9月17日、リオ国立図書館で発見しました」――5日、サンパウロ州立総合大学(USP)東洋学科の田代エリザ准教授と信州大学の白井純准教授が来社し、そう語った。「キリシタン版」とは1600年前後に長崎でイエズス会が発行した書籍の総称で、40点以上出されたと言われる。中でも日葡辞書(Vocabvulario da Lingoa de Iapam)は当時の日本語を知るうえで非常に貴重な第一級資料といわれ、世界で3冊しか現存しない。それが、今回4冊目がリオで発見された。 「ちょっと見てください」と白井准教授のノートバソコンの画面を見ると、同辞書の写真があった。「Abaraya」(あばら家)という項目には「Casa Velha」(古い家)