国立台湾図書館(新北市)で、5日から、同館といわさきちひろ記念事業団(東京都)、台東大学の共催による、「日本の絵本の歴史」展が開催される。奈良時代の絵巻物で、絵本の源流とされる絵因果経から、いわさきちひろの作品をはじめとする現代絵本まで、19人の作家による78点の作品などが幅広く展示される。
筆者の郷里である島根県松江市の旧市街には塩見縄手という通りがあり、江戸時代には松江藩士の屋敷が建ち並んでいたが、いま一軒だけが往時の姿をとどめ、松江市にとって貴重な観光資源となっている。 松江市指定文化財 武家屋敷 松江市民でも知る人は少ないだろうが、この武家屋敷の裏庭の外れには、この屋敷の最後の主である瀧川亀太郎(たきがわ・かめたろう)を記念して1975年に建立された碑が鎮座している(上掲写真=筆者撮影)。 瀧川亀太郎博士(1865-1946)は、松江城下の武家に生まれこの武家屋敷で成長し、東京帝国大学古典講習科卒業ののち仙台の第二高等学校で教授を務め、晩年再びこの屋敷に退隠した。 『史記会注考証(しきかいちゅうこうしょう)』こそは瀧川による一大業績であり、司馬遷の『史記』に対する最も完備された注釈書として、現在に至るまで世界の『史記』研究を牽引してきた。 この『史記会注考証』は、昭和7
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