高校生が地域の歴史などの調査研究結果をポスターにまとめて競う「高校生ポスターセッション」(日本考古学協会主催)で、徳島文理高校郷土研究部の2年立石雄祐大さん(16)が最優秀賞に、同部が第2席の優秀賞に選ばれた。 立石さんの研究は「阿波国における名号板碑と一遍上人」。名号板碑は「南無阿弥陀仏」の六字名号を刻んだ板碑で、鎌倉時代に六字名号を本尊とする時宗を開いた一遍上人との関係が指摘されている。 立石さんは、一遍上人が最後の遊行地である鴨島町付近で発病し、約1カ月後に淡路島に渡ったことを文献で確認。県内の名号板碑108基の設置場所などを調べたところ、鴨島町を西限に石井町、徳島市に多く分布し、文献の一遍上人の足跡とほぼ重なることを突き止めた。 優秀賞は同部の1年森崎陸斗さん(16)、1年前田哲宏さん(16)、1年松原圭佑さん(16)、3年岩朝美賀さん(18)、3年野田都由紀さん(17)による研究
優れた古代史の書籍を表彰する「古代歴史文化賞」の選定委員会が開かれ、第2回大賞に市大樹(いち・ひろき)大阪大准教授の『飛鳥の木簡 古代史の新たな解明』(中央公論新社)が選ばれた。市准教授は会見で「この賞はもっと頑張れという激励だと思うので今後、ますます努力していきたい」と語った。準大賞は寺崎保広奈良大教授の『若い人に語る奈良時代の歴史』(吉川弘文館)に決まった。 同賞は古代史にゆかりが深い島根、奈良、三重、和歌山、宮崎の5県からなる古代歴史文化普及協議会の主催で、古代の歴史的事実をもとにした一般読者にも分かりやすい本が対象。 大賞受賞作は近年、飛鳥から出土している木簡(文字の書かれた木札)のうち、特に重要なものを取り上げ、背景にある古代国家形成の歴史を読み解く内容。選定委員長を務めた金田章裕京大名誉教授は「研究の最先端情報を惜しみなく盛り込み、学術的にも高く評価できる」と述べた。
『日本近現代医学人名事典1868-2011』(京大名誉教授・泉孝英氏編,発行・医学書院)が第26回矢数医史学賞を受賞し,第115回日本医史学会(2014年5月31日-6月1日,太宰府市)において,授賞式が行われた。同賞は故・矢数道明氏寄贈の基金により設けられ,医学の歴史研究における優れた業績に対して授与される。泉氏は,「60年前修学旅行で訪れて以来の太宰府で,感慨無量なものがあります。『他人の模倣はしない,他人が手を付けていない仕事をする』を基本として暮らしてきました」と話した。式に列席した同学会副理事長の坂井建雄氏(順大)は,「本事典は,明治以降の近代医学に携わった人たちの事跡を扱っている。世界最高レベルに達したわが国の医学が,多方面の多数の人たちによって育て支えられてきたことを知るのは実に感慨深い」と述べた。 なお,同時に授賞式が行われた第20回日本医史学会学術奨励賞には,鈴木達彦,足
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