ファイル整理をしていたら、『下学集』に見える訓注を自分の興味に応じて抜き書きしたテキストファイルが出てきた。去年、古辞書にハマっていた時に作ったものだ。 せっかくなので、これをbotとしてTwitter上で公開することにした。第一の目的は自分自身の反復学習にあるのだが、当時の人々はこんな風に世界を把握していたのか、と驚かされるような記述も端々に見えるため、自分の他にも一緒に面白がれる人が居やしないだろうかという期待を込めて、鍵をつけずに放流することにした。 小さいころから創作物でもルポルタージュでもなく、辞書や雑学本を読むのが一番好きな人間であった。大きくなって、古文・漢文を学び、昔の日本語を(表面的に)読む能力を培ったことで、アクセスできる世界は広がったが、根っこの部分は変わらない。古典文学よりも歴史資料よりも、古辞書を読むのが一番楽しい。おかげで情緒にも、社会に対する問題意識にも乏しい