【ネピドー=沢田大典】 日本とカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムのメコン川流域5カ国による日メコン外相会議が10日、ミャンマーの首都ネピドーで開かれ、メコン川流域のインフラ整備など開発に向けて協力を強化するという声明を採択した。 岸田文雄外相は、インフラ整備にあたり日本の支援を強化すると強調。特に投資に際し、官民で連携し、現地を中心に多くの人々が経済的利益を得られることを目指し、現地の人でインフラの維持管理をできるようにするための能力構築を重視するなど「人間中心の投資」を推進すると発表した。 この地域で影響力を強めている中国の開発手法は、中国から大量の資本、物資、労働者を送り込むやり方から「新植民地主義」との批判が国際社会でみられる。それだけに、日本政府としては「人間中心」で対抗する狙いもありそうだ。