日産自動車は8日の臨時の株主総会でカルロス・ゴーン前会長がすべての役職から外れたことから、今後は役割を強化する社外取締役の人選など新しい経営体制づくりを本格化させます。 これについて西川廣人社長は8日夜、記者団に対して「少なくとも大きな節目を越えた。私は、今ある使命に全力を尽くしていく」と述べ、経営トップを続投する形で新たな経営体制への移行を進める考えを示しました。 新しい経営体制について日産は第三者の専門家らがまとめた提言を踏まえて、取締役の過半数を社外取締役としたうえで、ゴーン前会長が長年務めた会長職を廃止する方針です。 取締役の人選は先月、新たに作った社外取締役などによる暫定の指名委員会を通じて進めることにしています。 一方で、法人としての日産も金融商品取引法違反の罪で起訴されていることなどから前会長の一連の不正を防げなかった経営陣の責任を明確化したうえで、どこまで体制の刷新を進めら