いつも批判されながら、なくならないのが政治家の世襲です。政治を変えると言うのなら、まずは与野党で「世襲禁止法案」を議論し、定義から考えたらどうでしょう。そんな提案をするのは、社会学者で東洋大学研究助手の鈴木洋仁さん。新人候補を見つける仕組みが目詰まりしている現状に警鐘を鳴らします。 ◇ 政治家の世襲が批判されています。それなのに、一向になくならないのは、有権者も政治家も「仕方ない」と容認する構造があるからです。 有権者としては、自分や家族が候補になるのはリスクが高すぎる。仕事をやめたり、友人関係にも影響したりするからです。そこで世襲の候補が手を挙げれば「仕方ない」と言って押しつける。 政治家の側も「世襲こそすばらしい」と強弁するような人はあまりいません。それでも批判を甘んじて受けるうちに他に選択肢もなく、ぐるりとまわって世襲に落ち着く。 世襲は安心してたたけるサンドバッグ 結局、誰も傷つか
![世襲政治家、なぜ世間とズレるのか? 社会学者が禁止法案のススメ:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ae4a07cb0df576366039548d3074a2e2efbc1642/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimgopt.asahi.com%2Fogp%2FAS20230216001708_comm.jpg)