駒沢公園行政書士事務所日記 美術・音楽・写真・デザイン・IT系の利用規約・著作権契約書作成、ライセンス監査業務を行う行政書士大塚大のブログ。 2004年開始。このブログでは主に著作権法・不正競争防止法、営業秘密保護、ライセンス契約にかかわる知財判決を取上げています。https://www.ootsuka-houmu.com なお、ブログの内容は加除訂正されることがあります。判決内容については、判決文をご確認ください。 朝日新聞の土曜日朝刊には、「be on Saturday」として別刷りの紙面が添付されています。 16日付beには著作権保護期間延長論議、現行の文芸作品などの死後「50年」保護を「70年」に延長するかどうかということが特集されています。 PD作品を取扱っている青空文庫のことも記事では取り上げられています。 青空文庫 beの記事では保護期間が延長された場合、埋没作品が増加すると
[Cass SunsteinによるゲストBlog] Cass Sunsteinより。しばらくの間このBlogに投稿することを許してくれたラリーに心から感謝する。このありがたい誘いは、以前わたしが送ったナイーブで無知な問い合わせから生まれた。尋ねたのは、情報の集約(アグリゲーション)とそこに考えられる限界に関してだった。 背景について:数年前、わたしは著書 Republic.com (『インターネットは民主主義の敵か』)において、エコー・チェンバー(反響室)と自己遮蔽のもたらす危険を強調した。いま取りかかっている新著は、まだごく初期の段階なのだが、そうした危険について引きつづき議論を進める一方、人々のあいだに分散している情報の「ビット」同士をふさわしい形で集約させるというインターネットの実に広範な可能性(たとえばオープンソースソフトウェア、wiki、予測市場、さらにはBlogを通じて)につい
昨日書いた朝日新聞の記事を読んで考えたことのメモ。 http://www.be.asahi.com/20050716/W13/0040.html 結論は無いし、順不同。 出版社は、売れない作品を著作権の存続期間が満了するまで新刊書を発行し続ける義務を負わない。義務を負わせるのは出版社の経営を悪化させるので不合理。 現行の存続期間でも売れない著作物は新刊書として入手するのが困難になるのであり、それは著作権の存続期間が50年でも70年でも変わらないのではないか。 逆に、存続期間を短くしたら新刊書の入手可能性は高くなるのだろうか。多分そうはならないのではないか。 存続期間と新刊書の入手可能性とは関係があるのか。 存続期間が満了すれば、青空文庫で自由に公開できる。でも、存続期間が過ぎた著作物が全て青空文庫で公開されるとは限らない。 青空文庫の資源は有限なのだから、公開されるのは人気順となるのではな
昨日(7月17日)の朝日新聞に掲載されていた記事。 「児童ポルノ」閲覧制限 国会図書館、摘発対象指摘受け(アサヒコム) 国立国会図書館(以下、NDL)では、1999年の児童ポルノ禁止法施行に伴い内規として、同法違反が裁判で確定、あるいは係争中となっている資料の閲覧・コピーを禁止していたにもかかわらず、該当する写真集を閲覧・コピーできる状態にしていたことが今年4月に朝日新聞社の指摘で発覚。これを受けて、当該資料を利用禁止にするとともに法務省に条件に合致する資料リストの提供を求めたところ、そうしたリストは存在しないと断られただけでなく、「逆に、児童ポルノにあたる構成要件は法で明示していることから、『図書館で判断できるはず。もし児童ポルノを提供しているとわかれば、摘発対象にもなりうる』と、自主的な対応を迫られた」(記事より)ため、今月中にNDLで自主的にリスト作成を開始し、「該当すれば内規に従っ
朝日新聞【be Report:保護期間延長で、埋もれる作品激増? 著作権は何を守るのか】 既にあちこちのblog(参考:Copy & Copyright Diary - 「著作権は何を守るのか」への反応)で,またしても三田誠広氏の的外れな発言が槍玉に上がっていますが,まあ仕方の無いところでしょう(^^;).「翻訳が多い=野蛮だ」という発想も頓珍漢ですが,文学的な見地から見ると可笑しいのはこのあたり. 「私生活を暴露した作品で遺族が迷惑する例もあり、その防止のためにも作者の孫の生存期間程度は権利を継続すべきです」 確かこのひと「ミステリーは一度読んで真犯人がわかったら終わり」みたいな発言をしていたこともあり,自分の書くモノは「純文学」であることを旗印にしていたかと思いますが,純文学の王道は柳美里が『石に泳ぐ魚』裁判のときにコメントしていたように,「私小説」でしょう(^^;).葛西善蔵以来の伝
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The Casuarina Tree さんやBENLI さんでもbe on Saturday を取り上げておりましたが、やはり日本文芸家協会知的所有権委員長の作家・三田誠広さんのこの発言は突飛だ。 例えばサンテグジュペリ(1944年没)は欧米では権利が続いているが、日本では勝手に翻訳が出せる。野蛮な国と見られているだろう なるほど、著作権保護期間の長さで文化的と野蛮とに分かれると言うのですね。この理屈だと著作権で世界の先端を走るのは80年保護のコロンビア となる。なかなか変わった見解だ。これじゃあコロンビアから見ればどこの国だって野蛮ではないか。 前にも少し触れました が、50年代レコードが米国では権利存続してるのに欧州では権利消滅し自由に使える。では、米国は欧州を野蛮な国々め、と見ているのか。日本や欧州をはじめ多くの国では実演家に著作隣接権があるが米国にはない。この状況は何と言うのだろう
またもや「ハリー・ポッター」で大騒ぎだ。シリーズ第6弾「ハリー・ポッターと混血のプリンス」が16日に全世界同時発売されるや、書店には長蛇の列ができた。第5弾までは62の言語に翻訳され、2億7000万冊が売れた。しかし、人類最高のベストセラーは聖書である。303言語に翻訳され、30億冊が売れたという推計が数年前に出された。これを超える本は永遠にないかも知れない。 ◆聖書は盗まれる本でもトップだ。ニューヨーク・タイムズ紙が「図書館で盗まれる本」ベスト10を調査した結果である。せっけんや家庭の常備薬のような必需品と考えられるからだろうか。「ろうそくを盗んで聖書を読まないで」とは言ったが、聖書を盗むなという戒律がなかったからか。第2位は催眠術、占星術のような神秘主義の本で、第3位はお金を出して買うのがもったいない受験生活情報、第4位は書店で買うのがはばかられるセックス関連本だという。 ◆「ハリー・
はてなブックマークで見た著作権の存続期間のの延長に関する朝日新聞の記事。 http://www.be.asahi.com/20050716/W13/0040.html 私自身は、存続期間の延長に関する議論の材料を集めていないので、延長すべきか否かは、判断しかねる。 そりゃあ、著作権の行使を受ける側である利用者の立場からは延長しないほうが良いのだけれど。 優等生的な意見だが、国際的調和と、権利者の利益と、利用者の不利益とを考量して判断する必要がある。 で、この朝日新聞の記事にある三田氏の話だが、存続期間の延長を望む側の意見としては説得力に欠けるというか、野蛮な国の話なんて、反対論者に突っ込みを入れられるために書いてあるのかとさえ思ってしまう。 著作権存続期間が延長されれば、青空文庫で公開される著作物が先送りになるので、青空文庫が反対するのは、至極まっとうな意見だと思う。 次に、この記事にある
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