フィンランドでは最近の憲法改正により、国民投票を通じて市民が議会に法案を提出する権利を認めているが、7月23日、著作権法の適用緩和を求める立法提案が「6ヵ月以内に5万人」という条件をクリアしたことが伝えられた。こうしたイニシアティブとしては世界初。メディア業界のロビイストの世界的活動によって一直線に「強化」に突き進んできた流れを逆転させる契機になるかどうかが注目される。 誰のため、何のための取締か 「著作権における良識」法案と名付けられた提案は、期限の1日前、5万3,169の支持を集めて採択された。草案は、違反に対する罰則の緩和、公正利用の拡大、不公正な契約の禁止、バックアップやタイムシフト保存の合法化、などを明記している。 この提案は昨年11月、違法コピー取締団体 CIAPC の告発によって警察が9歳の女児の自宅を家宅捜索し、「犯行」に使用された『クマのプーさん』のラップトップPCを押収