続く混乱、国内リーグの観客は3分の1に… ウクライナサッカーの衰退が止まらない。ロシアW杯欧州予選最終節、グループ3位のウクライナは2位クロアチアと直接対決。勝利すれば少なくともプレーオフ出場が決まる一戦だったが、0–2で敗れ3大会連続で出場権を逃す結果となってしまった。強豪クロアチアが相手とはいえ、ホームで勝利への執念がほとんど見られなかった内容に、国内では「政治的配慮によりわざと負けたのではないか」という批判も上がった。 W杯予選敗退が決まり、肩を落とすハチェリディらウクライナの選手たち 「政治的配慮」が指すのは、もちろんウクライナとロシアの対立のことだ。14年に生じたウクライナのEU加盟をめぐる国内の騒乱やクリミア危機はサッカー界にも暗い影を落とし、シャフタール・ドネツクなど東部の数クラブは依然として本拠地に戻ることができていない。また、現在も欧州カップ戦では両国クラブ間の対戦を回避