携帯電話からインターネットを使う人数がおおよそ330万人近くいる現在、今後どのような役割が携帯電話に求められるのだろうか。「Interop Tokyo 2006」最終日は、KDDI代表取締執行役員副社長の伊藤泰彦氏による「ブロードバンド携帯とそのIP化への課題」と題した基調講演が行われ、KDDIが目指す未来が語られた。 伊藤氏は現代のキーワードに「二極化」という言葉を選んだ。これは、インターネットを使える人と使えない人といった格差ではなく、サービスに対するユーザーニーズが二極化したという意味だ。例えば、最近の携帯電話はカメラやラジオ、テレビ、財布などの高機能を搭載している。「特に、地上波デジタル放送対応端末の売り上げが好調で、携帯電話で映像を見ることに対するアレルギーが消え始めていると感じた」と伊藤氏は述べた。その一方で、家庭では走査線4000本以上の高画質テレビが求められる傾向にある。