今シーズンの冬の移籍市場で最初の最も大きなインパクトは、フェルナンド=トーレス(以下トーレス)のアトレティコへの復帰でしょう。トーレスは01年から07年までアトレティコに在籍して、82ゴールをあげています。アトレティコのサポーターであり、下部組織からの生え抜きであるトーレスはアトレティコでは絶対的な人気を誇っています。 しかし、11年のチェルシー移籍から不調が続き、ピークを過ぎたとも言われるトーレスを、リーガのトップクラスのチームであるアトレティコが、何故獲得したのでしょうか。アトレティコの戦術の変化と、トーレスのプレイの特徴から、その理由を解き明かします。 アトレティコの戦術の変化 アトレティコは今シーズン、大きな戦術の変化を余儀なくされました。カウンターサッカーからポゼッションサッカーへの変更です。これはアトレティコが強豪チームになったため、避けられない変化でした。強豪チームに対するそ