日々問題なく働いている人でも、いつ労働トラブルに巻き込まれるかわかりません。パワハラ、労災、長時間労働などのトラブルは今もなくなっていないのが現状です。 トラブル発生に備え、過去の裁判例を通じて、実際に発生した労働トラブルとその結末を知っていれば、いざという時の助けになるかもしれません。 今回紹介するケースは、社員旅行の宴会で、「私のひざに座って」「胸が大きいね、何カップかな」「私も現役だ」と発言するなど、複数の女性にセクハラをした男性支店長が会社から受けた解雇処分は無効だとして提訴したという事例です。林孝匡弁護士の解説をお届けします。 ●事案の概要 こんにちは。 弁護士の林 孝匡です。 宇宙イチわかりやすい解説を目指しています。 今回はセクハラ事件を解説します。宴会で上司がセクハラ暴君になりました。 部下の女性に対して 「私のひざに座ってビールを注いでくれないか」 「胸が大きいね、