平時の冷静な呼びかけというより、戦時の檄文だ──これがマーク・アンドリーセンが4月19日に発表したエッセイ"IT’S TIME TO BUILD"への第一印象だ 。 アンドリーセンは、ご存知のようにNetscapeブラウザの開発者、起業家、そしてベンチャーキャピタル アンドリーセン・ホロウィッツの協同創業者である。そしてこのエッセイは、アメリカ合衆国や他の先進国で新型コロナウイルス感染症対策がうまく機能していないことへの憤りから始まる。先進国の社会は実はパンデミックに脆弱で、それを是正しなければならない──読む人の心を動かすように書かれている文章だ。 「なぜ私たちは、医療機器や防護服が足りなくて困っているのか? なぜ2020年のアメリカで雨具のポンチョの供出を求めなければならないのか?!」 「なぜ全国民にただちに給付金を配れないのか?」 「なぜ経済成長している都市で十分な住宅が供給できない