無免許の少年がインターネット取引で買った車を運転して事故を起こすなどのトラブルが道内で問題化している。ネット上で個人間売買を行うフリーマーケット(フリマ)アプリの普及で中古車の売買が増える中、年齢や免許の確認が徹底されていないためだ。関係者は「重大事故につながる」と警鐘を鳴らしている。 昨年8月、札幌市手稲区の道路の縁石が壊される当て逃げが発生。札幌手稲署は、無免許の少年=当時(17)=が車検切れのワゴン車を運転し、事故を起こしたと特定した。現場は住宅街だったが、幸い巻き込まれた人はいなかった。 同署は今年2月、道交法違反(無免許運転、当て逃げ)容疑で、少年を書類送検。車をネットのフリマアプリで7万円で購入したという少年は「あと1年で免許が取れたが、待ちきれなかった」と供述した。また同署は、無免許運転の恐れを知りながら車を売ったとして、道交法違反(無免許自動車提供)容疑で、同市北区の会社員