リベットを打つカシメ屋 首都高速道路の第1期工事のほとんどの橋や鋼製橋脚の現場継手には、リベットが使われています。 このリベットを打つ作業者を「カシメ屋」と呼びます。 「働き方改革」や「i-Construction」などというようなことが言われる、はるか以前の話です。 今回は、前回の記事よりも詳しく「カシメ屋」の話をしましょう。
カシメ屋と「東京五輪音頭」 2021年には第2回目の東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。前回のオリンピックは昭和39(1964年)でした。 私の耳の奥には、今は亡き三波春夫が歌った「東京五輪音頭」が今でも残っています。 思い返せば、この頃がちょうど、鋼構造物の現場継手が「リベット」から「高力ボルト」に変わった時期でした。したがって、現在の首都高速の第1期工事の路線は、オリンピックを目指して建設されたので、そのほとんどの橋や鋼製橋脚の現場継手には、リベットが使われています。 高速道路の下から上を見上げると、継手個所にリベット頭の並んでいるのを見ることができます。このリベットを打つ作業者を、俗に「カシメ屋」といい、漢字では「鉸鋲工」と書きました。
ロボットで職人の汗一粒の価値を高める 地方から果敢に建設DXにチャレンジしている男がいる。建ロボテック株式会社の眞部達也社長だ。 眞部社長が開発したのは、鉄筋の協働型鉄筋結束ロボット「トモロボ」。自らが鉄筋職人出身でもあることから、高度な機能を省き、使いやすさに特化したことが奏功し、すでに全国の建築現場で展開。さらに土木・インフラ系向けでも、株式会社富士ピー・エス社の協力を得て開発を進め、2021年1月から試行する。 また、「トモロボ」を改良した鉄筋上での荷物の運搬技術も開発。国土交通省 関東地方整備局は、昨年10月に同技術を現場3密対策に向けた省人化技術として選定した。 「職人を単純作業から解放し、汗ひと粒の価値を高めたい。そして、この技術を世界に広めたい」と大きな理想を追い求める眞部社長に話を聞いた。 ――建設業界に入職した経緯は? 眞部達也さん(以下、眞部さん) 実は、もともと料理
首都高の新規プロジェクトを立ち上げ続けてきた「合意形成のプロ」 首都高速道路(首都高)は、言うまでもなく首都圏の経済、物流を支える大動脈だ。総延長約320km、1日平均利用台数約100万台に上る首都高の存在がなければ、世界最大と言われる首都経済圏は生まれなかったと言っても過言ではない。 現在も横浜北西線、新大宮上尾道路など新線の建設が進められているが、構想はあるものの、コストや技術的課題などがネックとなり、塩漬けになっている道路も少なくない。 「良い構造物をつくる」のが土木技術者の仕事だが、「構想、事業を前に進める」のも土木技術者にしかできない仕事だ。 首都高速道路株式会社で働く諸橋雅之さんは、入社30年近い生え抜きの土木技術者。これまでに様々な新規プロジェクトを立ち上げてきた「合意形成のプロ」だ。首都高での仕事のやりがいなどについて、話を聞いてきた。
土木業者から学ぶ花粉症対策 花粉症の建設業者にとって、ツラい季節がやってきました。屋外での仕事を強いられる建設業者(特に土木業者)にとって花粉症は、仕事の失敗、事故にも直結する、大きな危険性を孕んでいます。 屈強なイメージが強い建設業者ですが、花粉症の症状に悩まされている方は案外多く、私自身、花粉症持ちで、その辛さと日々悪戦苦闘しています。 屋外での仕事が基本となり、スギやヒノキが生えている場所での施工業務もある土木業界においては、花粉症との上手な付き合い方も、仕事上の重要なスキルとなります。 そこで今回は、土木業者の私だからこそわかる、ワンランク上の花粉症の対策方法を紹介したいと思います。 [PR]若手技術者をスピード派遣
ベテランと若手の土木技術者インタビューのはずが・・・ 中村光良社長率いる中村建設株式会社(本社・奈良市)には、20名の土木技術者が働いています。中村建設株式会社の土木技術者は、どのような思いで土木の仕事に携わっているのでしょうか? 当初は、ベテランと若手の技術者へのインタビューの予定でしたが、なぜか中村社長も参加。急きょ企画変更し、中村社長と2名の土木技術者へのインタビューとなりました。 施工の神様(以下、施工):土木の世界に入ったきっかけは? 藤井庸人さん(以下、藤井):大阪の私立の工業高校に入ったことです。中学時代に進学先を選んだ時点で、私の人生は決まりました(笑)。高校では建築、大学で土木を学びました。別に土木が好きでもなんでもなく、将来立派な技術者になりたいという思いもなかったです。仕事としてやるからには、少しでも良い技術者になろうとは考えてきましたけど、今ある自分は、ただの流れ、
暴力はすべて否定されるのだろうか? 大手ゼネコンが施工管理を行う大学総合病院の建設工事が始まり、着工後1年を過ぎた頃、常駐していた職長が持病のため入院し、私が代わりに職長の任に就くことになった。 建物はA棟~E棟、さらに看護学校も有する大型総合病院。工事の進捗状況は、全体の7割程度。1日の稼働作業員は500人、職員30人という現場で、躯体工事と仕上げ工事が錯綜する大変な時期での就任だった。 そんな建設現場でのエピソードを紹介する。 大手ゼネコンの新人現場監督を教育指導するハメに 大手ゼネコンの若手現場監督であるK監督は、事ある毎に、私のもとへ質問や相談に来るようになっていた。最初のうちは、私も「まあ、若手の現場監督で、経験も少ないのだからしょうがない」と親切に、手取り足取り教えていた。 しかし、何度回数を重ねても、一向に現場監督としての成長の兆しが見られない。聞いてくる内容は、「どうすれば
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