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科学と読書に関するcrow_henmiのブックマーク (6)

  • 『稲の大東亜共栄圏-帝国日本の<緑の革命>』藤原辰史(吉川弘文館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 いままでいちばんおいしかったコメは、フィリピン南部ミンダナオ島ダバオ市街地から少し内陸に入ったカリナンでべた陸稲の赤米ジャバニカだ。日人が普通にべる白米ジャパニカより粒が大きく、香りとともにじっくり味わうことができた。1985年に調査のために下宿していた家の奥さんは、市場でちょっと変わったものがあると、買ってきてべさせてくれた。たくさんの種類の地場もののコメやイモ、野菜があることがわかった。タイのバンコクのスーパーマーケットに行っても、いろいろなコメがあることに驚かされる。ジャスミンライス(香り米)として世界的に有名になった輸出用とは違い、人びとが生活を楽しむためのコメがあるのだ。 書では、ただたんに人びとから豊かな生活を奪っただけではなく、「コメの品種改良の歴史にひそむ、「科学的征服」の野望」が語られている。裏表紙には、つぎのような書の概略がある。「

    『稲の大東亜共栄圏-帝国日本の<緑の革命>』藤原辰史(吉川弘文館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • ガードナー『専門家の予想はサルにも劣る』:よい本。特にエーリックの醜態は見物。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    専門家の予測はサルにも劣る 作者: ダン・ガードナー,川添節子出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2012/05/23メディア: 単行購入: 5人 クリック: 210回この商品を含むブログ (5件) を見る 専門家の予想というのはなかなか当たらん、それどころか専門家はみんなすでにわかっていることをもとに一定方向へのバイアスがかかるから、予想外の原因が出てきた瞬間に一斉にはずれる、という。だもんで、サルのダーツ投げより当たる確率は低かったりする。ついでにカオス理論や複雑系で、計算できない部分もあるのにできるような顔をするから…… というわけで、議論としては違和感はない。おっしゃる通りで、たまに予測とかやったりする身としては忸怩たるもんがある。ただ、予想はふつうに当たってるときには、「そんなの当然」といわれて注目されず、予想外の方向にものが動いてはずれたときにだけ注目されるという悲しい運命

    ガードナー『専門家の予想はサルにも劣る』:よい本。特にエーリックの醜態は見物。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『なぜ科学を語ってすれ違うのか  ソーカル事件を超えて』(ジェームズ・ロバート・ブラウン): 馬場秀和ブログ

    「サイエンス・ウォーズ」と呼ばれる科学哲学をめぐる大論争を俯瞰するとともに、対立をこえて健全な科学を推進するにはどうすればいいのかを論じた一冊。単行(みすず書房)出版は2010年11月です。 はたして科学は、当に(ときに誤りを犯しつつも、自己修正を繰り返すことで)「客観的に実在する真理」の「完全な理解」に向かって「着実に」進んでいるのでしょうか。それとも各時代における社会的な圧力のもとで合意されたパラダイムが変遷しているに過ぎないのでしょうか。あるいは、科学は政治からどれほど独立しているのでしょうか。逆に科学は政治に対してどれほどの責任をおっているのでしょうか。 科学哲学における実在論と社会構成主義の対立は、社会に対する科学の影響力が極めて大きくなっている現在、単に好奇心を刺激する哲学論議といって済ませるわけにはいかないものになっています。 例えば、地球温暖化を緩和するためにCO2排出

    『なぜ科学を語ってすれ違うのか  ソーカル事件を超えて』(ジェームズ・ロバート・ブラウン): 馬場秀和ブログ
  • 恐竜の飼いかた教えます

    家庭用から軍関係まで、ニーズに合った恐竜を紹介し、入手方法や飼い方を解説する。 ヴィクトリア女王がいいことを言っている。「恐竜に飽きた人は、すでに人生に飽きている。なぜなら、恐竜には人生がもたらす全てが備わっているのだから」。"恐竜"と一口でくくっても、賢いもの、速いもの、芸達者なものと沢山ある。そんな中から、価値観や趣味・用途に応じて、最適なパートナーとなる種類を教えてくれる。 たとえば、初心者がマンションで飼うなら。コンピー(コンプソグナトゥス)が一番だという。ニワトリぐらいの小ささながら、順応性や耐寒性が高く、飼い主に従順だからだ。排泄のしつけも覚えられる知能もあり、キャットフードや残飯で育つ。なによりも子ども好きなところがいいそうな。 あるいは、収益性の高い牧場経営に向いているのが、リオハサウルスだという。パンパスに放し飼いにし、新興ハンバーガーチェーンに提供するわけだ。同時に、ス

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  • 事実はSFよりも奇なり「操作される脳」

    「メタルギア・ソリッド」が、"近未来"でなくなっている件について。 がんばりすぎのスネークは別として、軍関係者の悩みのタネは、「ためらう兵士」だそうな。「発砲をためらう兵士たち(Men Against Fire,1947)」によると、実戦で発砲するのは15~20%にすぎないという。発砲率なら訓練で向上できるが、兵士といえど人だ、ストレスや疲労はエラーを招き、戦場でのエラーは死を招く。 死なない兵士はムリとしても、せめて、死ににくい兵士はできないだろうか?この発想をもとに、生物学的なパターンを改変して戦闘用にする研究がなされている。恐怖や痛みを感じずに突撃し、見聞きしたすべての情報を丸ごと記憶している。傷を受ければ即座に自己治癒し、睡眠べ物なしでも活動可能な兵士をつくりあげる。 リアルタイムに指示を伝えるヘッドセットはゲームより楽だ。なぜなら、どちらへ向かって進むかは自分で判断しなくても

    事実はSFよりも奇なり「操作される脳」
  • ウルリッヒ・ベック『危険社会』 - 井出草平の研究ノート

    危険社会―新しい近代への道 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ウルリヒベック,Ulrich Beck,東廉,伊藤美登里出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1998/10メディア: 単行購入: 4人 クリック: 97回この商品を含むブログ (85件) を見る 読書会関係で読む。 このは、解説によると次のような時代に書かれたものであるようだ。 旧西ドイツで一九六〇年代末期から芽を出していた住民運動が、一九七二年の石油危機を受けて一九七〇年代半ばには環境問題ことに原子力発電所建設問題に目を向けるようになった。そして、反原発運動やエコロジー文化(サブカルチャーとして展開していく。それの政治的表現である「緑の党」の全国組織結成と国会進出が一九八〇年前後である。この緑の党の急成警の相互影響の中で急激な広がり見せた平和運動が、西ドイツに配備されていた核ミサイルの配備の「危険」を問題にするよう

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