歯周病の主な原因は“歯垢(プラーク)”だ。歯垢は、食べ物のカスと思っている人もいるかも知れないが、実は細菌のかたまり。歯垢1mgの中には、何と10億個もの細菌がいるといわれている。 やっかいなことに、歯垢は粘着性が高いため、うがいをした程度では落ちない。歯磨きが不十分だと、歯と歯の間や、歯と歯ぐき(歯肉)の境目に歯垢がたまる。すると、中の細菌が感染して歯肉に炎症を引き起こし、歯周病になる。つまり、歯周病を防ぐには、歯垢を「ためない・増やさない」ことが何より肝心だ(参考記事:“自己流”歯磨きは歯周病のもと!?)。 このためには毎日、磨き残しがないように歯磨きを実行すればいいわけだが、問題なのはその磨き方。厚生労働省の「平成11年歯科疾患実態調査」によれば、日本人では1日2回以上歯を磨く人が約7割にも上るが、それにもかかわらず、40代では約8割が歯周病にかかっているという(参考記事:35