野田首相は30日に行った初めての党首討論で、自民党の谷垣総裁に対し、“逆質問”を織り交ぜながら、消費税引き上げの与野党協議を求め、強気の姿勢を前面に出した。 一方、谷垣氏は、消費税引き上げと民主党の2009年衆院選政権公約(マニフェスト)との整合性にこだわり続けるなど“手続き論”に終始した印象は否めず、自民党内からは落胆の声も漏れた。 首相は冒頭、米軍普天間飛行場移設問題をめぐる防衛省沖縄防衛局長の不適切発言について谷垣氏に追及され、「心からおわび申し上げる」と神妙な面持ちで頭を下げた。 だが、テーマが環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題に移ると、一転して攻勢に出た。 谷垣氏の「政府の情報開示が足りない」との指摘に対し、首相は「谷垣総裁は10月15日にTPPに前向きな発言をしたが、1週間後に極端にトーンダウンした。本音の話をお聞きしたい」と反撃。さらに、消費税についてこう詰め寄った