5月8日から、新型コロナの感染症法上の位置付けが2類から5類へと移行した。2020年早春に始まったパンデミックは、3年余りの月日を経て、ようやく一つの区切りを迎えたことになる。感染規模の大きさ、死者数、そして当たり前の生活がこれほどまでの長期にわたって制限されたことは、一つの歴史として刻まれるだろう。 日本国内だけで、2020年春から2023年5月頭までの感染者数はおよそ3377万人、感染による死者数は7万4千人を超えている。ちなみに、100年前の大正時代、1918年から1921年に流行したスペイン風邪は、やはり同じ様に3年余り続き、日本での感染者数はおよそ2380万人、死亡者数はなんと38万人を超えていた。数字の上では、感染者数は今回のコロナの方がはるかに多く、そして死者数は医療の進化もあって、今回は大きく抑えられたと言える。 今回のコロナ禍の中で、お付き合いのあった方お二人を感染症で見