江戸中期の歌舞伎狂言作者。通称、金井筒屋半九郎。別号、与鳳亭。江戸中村座の帳元から狂言作者となる。宝暦から寛政(一七五一‐一八〇一)にかけて活躍する。作風は「三笑風」と呼ばれる。作品に「蛇柳」「色上戸三組曾我」「蜘蛛糸梓弦」「四十八手恋所沢」などがある。享保一六~寛政九年(一七三一‐九七) 歌舞伎作者。通称金井筒屋半九郎。号与鳳亭。江戸中村座譜代の手代で弱冠22歳で帳元になる。1754年(宝暦4)4世市川団十郎の襲名に際し,俳名の三笑を筆名にして作者を兼ねる。帳元をやめ,59年に団十郎付の立作者として独立。《江戸紫根元曾我(えどむらさきこんげんそが)》《蛇柳(じややなぎ)》など当り狂言を書き人気作者となる。63年団十郎と決別,翌年から市村座に立てこもり,団十郎中心の中村座の大一座に対立し,若手のために《色上戸三組曾我(いろじようごみつぐみそが)》などを書く。76年(安永5)息子を中村座座元