Windows Vistaには、コンピュータのスクリーン上でも印刷しても読みやすく、特に横組みに適した、ClearType対応和文フォント「メイリオ」が搭載される予定である。メイリオのデザインについて、和文の制作を担当した株式会社シーアンドジイ(以下C&G)代表取締役坂本達氏、技術営業部山下郁生氏、タイプディレクター&デザイナー鈴木竹治氏にお話を伺った。 メイリオ和文採用の経緯 1985年創業より電子機器向けの文字を手掛けてきたC&Gは、やがて新しいゴシック体の試作を始めた。 本文書体は明朝体というのが従来の常識であったが、スクリーンで小さな文字を読むには、縦横の太さが均一なゴシック体のほうが適している。また最近雑誌の本文などにも使われるゴシック体は、新しさや若さのイメージをもつ。 また、現代は文字を横に読む機会が増えているのに、和文フォントは伝統に沿って縦組みを基本に作られる傾向にあった