有罪判決を受けた俳優のピエール瀧さんが出演する映画について、文部科学省の外郭団体が助成金の交付を取り消したのは表現の自由を侵害し憲法違反だとして、映画の制作会社が東京地方裁判所に決定の取り消しを求める訴えを起こしました。 訴えによりますと、芸術活動を財政的に支援している文部科学省の外郭団体、「日本芸術文化振興会」から1000万円の助成金の交付が内定していましたが、出演した俳優のピエール瀧さんがコカインを使用した罪で逮捕・起訴された後、編集し直すつもりがあるか、振興会から確認されたということです。 制作会社が再編集しないことを伝えたところ、ことし7月、「有罪が確定した者が出演し、公益性の観点から適当ではない」として、助成金の交付が取り消されたということで、表現の自由を侵害し憲法違反だとして決定の取り消しを求めています。 制作会社「スターサンズ」の河村光庸社長は会見で、「芸術や文化に国が口を出