品川―名古屋間の2027年の開業が極めて困難になったリニア中央新幹線を巡り、環境への悪影響などを懸念して南アルプストンネル静岡工区の着工を認めていない静岡県の川勝平太知事が品川―甲府間の先行開業を盛んに主張している。先行開業を前提にリニアと在来線、東海道線を乗り継ぐ「富士山周遊コース」による観光振興も提唱する。だが、JR東海は先行開業に否定的だ。【山田英之】 リニアの品川―名古屋間は神奈川(相模原市)、山梨(甲府市)、長野(飯田市)、岐阜(中津川市)の各県に駅が設置される。JR東海は名古屋まで開業した後、37年に大阪への延伸を目指す。建設費(車両費も含む)は約9兆円。しかし、川勝知事は南アルプストンネル静岡工区の工事による大井川の流量減少や南アルプスの自然環境への悪影響を懸念し、これまで着工を認めていない。
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