東京都の青少年健全育成条例改正をめぐる試論が続いている。「非実在青少年」と定義された登場人物の性行為は子供に害を与えるのか。 アグネス・チャンさん(日本ユニセフ協会大使・歌手) 東京都は既に1964年から「不健全図書」の規制を始めている。今回の改正案は18歳未満の子どもたちの手に渡らないようにしているだけ。私も表現者ですから、表現の自由の大切さは身にしみている。条文を読めば、子どもに有害なものだけを問題にしていることは分かるはず。明らかに子供と思われるキャラクターが性的な虐待を受け、うれしがるマンガがコンビニなどに並んでいる現状を放置していいのか。 マンガやアニメは現代日本が誇る文化であることに異論はないが、そのなかにひどい「ロリコン」マンガが混じっており、現在の条例では成人指定が出来ない。 インターネットで世界中に広がり、日本が「ロリコン」大国の汚名を着せられてはたまらない。