そんな感じで賞を貰ったが、編集部的にはかなりぞんざいな扱いだった。 授賞式後のパーティーで、五代さんや、まみやさんのとこには名刺が流れていくのに、ワシのとこにはまったくこない。(もう一人の方は学生さんだったので早めに帰られた) こっちも社会人をやってたわけで、名刺が流れてこない、すなわち仕事の相手として認識されてないことぐらい判るわね。 結局、ワシがいただいた名刺は春樹社長からのものだけだった。こんなワシにも名刺をくれるなんて、感涙であります社長! みたいな人心掌握術と見ることもできるけど、そこまで計算する人にはみえんかったね。 「うへえ、火浦先生、こんな審査員特別賞なんてわけの判んないことで、変な人を招待するのは今回だけでげすよ!」ってな感じの洒落で、呼ばれてる感がビンビンありましたな。火浦さん以外、ワシに期待してる人なんかいなかった。 おっと、恨み言じゃないんだぜ。 こっちもその気で、