日本IBMは2025年4月17日、八十二銀行など少なくとも地方銀行7行で同日発生したシステム障害について、「サイバー攻撃の可能性も含めて調査をしていたが、サイバー攻撃に起因するものではないことが確認できた」と明らかにした。複数の関係者によると、IPS(不正侵入防止システム)の設定ミスが原因だった可能性が浮上している。 システム障害は日本IBMが金融機関向けに提供する「eMuSC共同センター」で発生した。同センターはインターネットバンキングの運用・管理を担う。八十二銀行など地銀7行によるシステム共同化の「じゅうだん会」のほか、同センターを利用する中国銀行や広島銀行も影響を受けたと見られる。障害時はネットバンキングにログインしづらい状態になっていたものの、現在は復旧している。
