真庭署(岡山県真庭市)の男性巡査部長=40代=が5月、男性から暴力を受けたとして警察に相談していた女性の自宅に強引に上がり込み、室内で一緒に食事をしていたことが25日、分かった。岡山県警は、職務で知り得た情報を悪用した不適切な行為で、地方公務員法違反(信用失墜行為)に当たる可能性もあるとして巡査部長の処分を検討している。 関係者によると、女性は現在、加害者とされる男性と離れて暮らしている。巡査部長は女性の安全を確認する業務を担当していた5月下旬、女性宅を訪ね「飯を持ってきた」などと告げて室内に入り、女性と一緒に食事をしたという。勤務時間外だったとみられる。 女性が後日、知人を介して同署に抗議し、発覚した。巡査部長は県警の聞き取りに対して事実関係を認めており、その後に異動になっているという。 県警監察課は「事案の有無を含めてコメントできない」としている。