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ブックマーク / blog.yoji-ochiai.jp (15)

  • 否認と自白 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    遠隔操作の被告人が、全面否認から、「真犯人メール」を出したことが明らかになり、全面自白に転じて、と、今日はその話題で持ちきりで、私のところにも、ものすごい数の取材の電話があり、仕事をしつつ、移動しつつ、可能な範囲でコメントをしました。その中で、否認、自白、ということについて、私なりの感慨がありました。 検察庁にいた当時は、仕事のかなりの部分が、正に「否認との戦い」で、取調べの場で、否認する被疑者とは随分と対峙したことがありましたし、公判でも否認事件はかなり担当しました。公判段階になると、接する場が公判廷になり働きかけも限られますが、取調室では、じっくりと話せる時間がありますから、何とか自白が獲得できないかと、被疑者についていろいろと調べたり説得したりと、苦労を重ねたことが思い出されます。 振り返って、否認する被疑者、被告人(やっているが否認する被疑者、被告人)について考えると、自白するにあ

    否認と自白 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • 自称真犯人からのメール(本日午前11時37分に送付されてきた) - 2014-05-16 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    下記のメールに気付いたのは、今日の昼ころで、BBCの大井真理子記者のツイートで、そういうメールが来ているとのことで、もしやと思い迷惑メールボックスを見たところ入っていました。私や大井記者以外に23名、合計25名に送られていて、アドレスを見ると、ほとんどがマスコミ関係者です。前に真犯人から送られたメールの宛先と、ほぼ重複しているのではないかと思います。 差出人名は小保方銃蔵で、ヤフーメールのアドレスが使われていました。件名は、かなりえげつなくて、まずそうなところを(省略)としつつ紹介すると、 皇居にロケット砲を撃ち込んで(省略)を始末する地下鉄霞が関駅でサリン散布する(省略)裁判官と(省略)弁護士と(省略)検事​を上九一色村製AK47で射殺する(省略)病院爆破する(省略)小学校で小女子喰う(省略)を去勢して天皇制断絶(省略)の閉経マンkにVXガス注射してポアする(省略)店に牛五十頭突っ込ます

    自称真犯人からのメール(本日午前11時37分に送付されてきた) - 2014-05-16 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • PC遠隔操作:片山被告の保釈許可 東京高裁 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://mainichi.jp/select/news/20140304k0000e040247000c.html 東京高裁(三好幹夫裁判長)は4日、被告側の保釈請求を却下した東京地裁決定を取り消し、保釈を許可した。 一般的に、裁判所は、否認事件の場合、検察官立証が終了するまでは、罪証隠滅の恐れを理由に保釈を許可しないことが多いですね。そうであるからこそ、保釈になりたいがために、同意したくない証拠に泣く泣く同意する「人質司法」の弊害が生じてきます。組織犯罪のような特殊な事件を除き、一般人が「関係者への働きかけ」などそうそうできるはずがないのですが、裁判所は、その辺を検察官の言いなりで安易に認定してなかなか保釈を出そうとしない傾向は今なお根強くあります。 では、検察官立証が終了すれば保釈になるかというと、その場合が多いとはいえ、時々、件のように、検察官立証が終わっても「まだ罪証隠滅の

    PC遠隔操作:片山被告の保釈許可 東京高裁 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • スマホ用追跡アプリが騒動に 勝手に行動を監視される危険も - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110906/crm11090621470027-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110906/crm11090621470027-n2.htm 問題のアプリの名称は「彼氏追跡アプリ カレログ」。8月30日にサービスが始まった。機能は相手のスマートフォンにアプリを入れることで、現在位置や通話記録、バッテリー残量などを把握できるものだった。 カレログのサービスは、追跡される側がアプリのインストールに同意することが前提だが、作業がスマートフォン上の画面で完結してしまうため、同意確認が不十分なのが問題だった。 悪用した場合について、元検事の落合洋司弁護士は「勝手にアプリを入れて追跡すれば、民事上はプライバシー侵害に当たることは明らか」とする。 一方、刑事事件になる

    スマホ用追跡アプリが騒動に 勝手に行動を監視される危険も - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日
  • 「器物損壊に当たらない」イカタコウイルス作成者、無罪主張し結審 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110608/trl11060812340000-n1.htm 弁護側は最終弁論で、「パソコンのハードディスクは物理的に損壊されておらず、器物損壊罪は成立しない」として無罪を主張し、結審した。判決は7月20日に言い渡される。 この事件、私が副主任弁護人なのですが、器物損壊罪が成立しないということについては、下記のように主張しています。 器物損壊罪における損壊の対象は,他人の「物」であるところ,それは有体物を意味している。昭和62年の刑法一部改正により,電磁的記録,すなわち,「電子的方式,磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって,電子計算機による情報処理の用に供されるもの」(刑法7条の2)を保護の対象とする新たな犯罪構成要件が追加されたが,有体物と電磁的記録は,刑法上,厳然と

    「器物損壊に当たらない」イカタコウイルス作成者、無罪主張し結審 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日
    cubed-l
    cubed-l 2011/06/08
  • ■[刑事事件]なぜ逮捕?ネット・専門家が疑問も 図書館アクセス問題 2010-08-22 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://www.asahi.com/national/update/0821/NGY201008210001.html http://www.asahi.com/national/update/0821/NGY201008210001_01.html この問題は情報ネットワーク法学会でも取り上げられ、会員で元検事の落合洋司弁護士は「県警はプログラムの意図や図書館側の問題を調べるべきだった。在宅捜査でよかったのでは」と話した。 図書館長「了解求めないアクセスが問題」 HP閲覧不能 http://www.asahi.com/digital/internet/NGY201008210009.html によると、 館長は21日、同市役所で報道陣に対し、「(男性の自作プログラムに)違法性がないことは知っていたが、図書館に了解を求めることなく、繰り返しアクセスしたことが問題だ」と説明した。 との

    ■[刑事事件]なぜ逮捕?ネット・専門家が疑問も 図書館アクセス問題 2010-08-22 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
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    cubed-l 2010/08/23
  • 岡崎市立中央図書館事件について - 2010-06-24 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://librahack.jp/ 事実関係について詳細には知り得ないので、あくまで感想にとどまりますが、犯罪としての業務妨害が成立するためには、用いる手段が、社会通念に照らし違法と評価されるものである必要があり、しかも、そのような業務妨害行為が、業務妨害の故意(犯罪を犯す意思)に基づいている必要があります。故意については、未必の故意(業務を妨害しているかもしれないが、それでも構わないという内心の状態)も理論上は含みますが、客観面及び主観面の両面で、当該行為が業務妨害としての実態を備えているかどうかということが慎重に見られなければならないでしょう。 上記のサイト内の なぜプログラムを作ったか http://librahack.jp/okazaki-library-case/purpose.html どんなプログラムを作ろうとしていたか http://librahack.jp/okaz

    岡崎市立中央図書館事件について - 2010-06-24 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • 「お前もくずや!」検事の暴言で国に賠償命令 - MSN産経ニュース2009-09-29 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090929/trl0909292020018-n1.htm 判決によると、男性は平成19年9月、京都市中京区のコンビニ店で、万引した仲間を追って来た店員を暴行、けがをさせたとして逮捕され、傷害の非行事実で保護観察処分を受けた。 取り調べで否認した男性に対し、検察官2人が机をけって威圧したり、「お前もくずや、腐っている」「覚えがなくても、やったかもしれないって言ったら丸く終わる」などと自白を迫るような発言をした。 判決は男性が書き残したノートなどを基に事実認定。井戸裁判長は「取り調べが録画され事実と異なることが証明されない限り信用性は高い」と指摘した。 先日、某テレビ番組の取材を受けた際、検討対象になっていたのが、ある地検のある検事の取調べで、その状況がある方法により克明に記録されていたため、久しぶりに検事調べの

    「お前もくずや!」検事の暴言で国に賠償命令 - MSN産経ニュース2009-09-29 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • 2009-01-14 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 - [話題][P2P]Winny利用の果て——家族崩壊した銀行マンの悲劇

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000017-zdn_ep-sci PCの使用履歴にはN氏が勤務していた時間帯が多数記録され、情報を流出させたのは家族である可能性が高まり、最終的に大学生の長男が使用していたことが判明しました。当然ながら、長男は自分のPCは持っていました。しかし、メーカーへ修理に出していたところだったのです。 自分のPCが戻るまでの時間、長男はどうにも待つことができなかったようです。長男はいわゆる「Winny中毒者」でした。映画音楽などを違法コピーしたデータなどを簡単に入手できるという快感がどうしても忘れられず、少しの間でも我慢できなかったのです。つい父親が留守にしている平日の昼間に無断でN氏のPCを借りて、Winnyの操作に没頭していたということでした。 運転免許の更新に行くと、安易さ故に交通事故を起こしそれを契

    2009-01-14 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 - [話題][P2P]Winny利用の果て——家族崩壊した銀行マンの悲劇
  • 「ストリートビュー」に撮影の事前許可を要請 札幌市議会が意見書採択 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/15/news060.html 政令指定都市の市議会がストリートビューに関連した意見書を採択するのは初と見られる。 意見書は(1)個人の住宅の撮影・公開については、住民の許可を得るようGoogleに要請・指導する、(2)ネットを利用していない市民に向けて必要な広報活動を行う、(3)必要に応じて法整備を行う――ことを国に求めた。衆参両院議長、首相、総務相に提出する。 意見書は、ストリートビューについて「プライバシーを侵害するものであり、犯罪行為の下見やストーカー犯罪に利用されることも危惧(きぐ)される」と指摘。「一企業が無断・無許可で蓄積した膨大な個人情報のデータが、万一の場合、どのように取り扱われるかも不明である」とデータの使用法についてポリシーが明確でない点も問題視する。 Googleはユーザーが申し

    「ストリートビュー」に撮影の事前許可を要請 札幌市議会が意見書採択 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日
  • グーグル・ストリートビューに関する取材 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    某雑誌から、ストリートビューに関する取材を受けました。私のほうでは、概略、以下のように述べました。 ストリートビューが、従来、存在したものとは大きく異なるのは、撮影対象が極めて網羅的で広範囲にわたっていることと、それを目にする人々が極めて広範囲にわたっていることであると思う。従来存在した、例えば防犯カメラでも、肖像権やプライバシー権の侵害、といったことが問題にされてきたが、防犯カメラの場合、撮影対象は自ずと限定される上、撮影目的も撮影されたものを見る者も限定されている。しかし、ストリートビューには、そのような限定がなく、従来存在したものとは異質なものである。 人は、公道から見えるからといって、肖像権やプライバシー権を放棄しているわけではない。例えば、ラブホテルに入ろうとしているカップルは、そのような姿をできるだけ他人に見られたくない、という意識を強く持っている場合が多いと思われるが、そうい

    グーグル・ストリートビューに関する取材 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
    cubed-l
    cubed-l 2008/08/20
  • みのと大沢が激論「弁護士は被告のため最大限主張すべきか」 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://www.j-cast.com/tv/2007/09/12011204.html みのもんたは気に入らない。「月日が経つと、弁護もしたくなる、罪も軽くしたくなる。あらゆる手を打ってくる。やむをえないことですか」とストレートだ。 大澤は「それが裁判というものです。主張すべきものは主張して、裁判官がそれを判断するというシステムですから、これは理解してもらいたい」 私の場合、最初は検事をやり、その後に弁護士になって現在に至っていますが、検事をやっていると、法廷に出す証拠も出さない証拠もすべて見て、事件の実態はかなりつかめるので、そういう立場から弁護活動を見て、馬鹿げた主張、荒唐無稽な主張、あまりにも独りよがりな主張等にあきれたことはよくありました。ただ、そういった無理な主張、立証が裁判所によって採用されることは、通常はあり得ません。一蹴されて終わってしまうものです。 弁護士になって感

    みのと大沢が激論「弁護士は被告のため最大限主張すべきか」 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • 捜査において偽装される任意性・信用性 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日

    富山の冤罪事件で、証拠が「捏造」されていた、ということが問題になっていますが、 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070605#1181001049 これが捏造であれば、捜査機関(特に警察)やっていることは捏造だらけ、という面があります。 例えば、問題になっている被疑者作成の見取り図ですが、いきなり被疑者に書かせて、それを供述調書に添付する、ということをするのではなく(そうする場合もありますが)、何度か(重要なものであれば何度も)下書きをさせ、その間に、取調官から、種々の情報を与え、極端な場合は取調官が「ここは、こうじゃないか」などと言いながら書き加えたりして、最終的に、そういった下書きを見ながら「清書」させる、ということが、かなり広く行われています。これは、ほとんど警察でのことですが(検察庁ではそこまで時間はかけられない)、検察庁では、そういった形で「刷り込ま

    捜査において偽装される任意性・信用性 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日
  • 弁護士 落合洋司(東京弁護士会)の「日々是好日」 - Winny京都地裁判決要旨を読んで(前)

    判決要旨を一通り読んでみました。 最も問題になるのは、「補足説明」の中の「6 被告人に対する著作権法違反幇助の成否」でしょう。 判決要旨では、被告人の行為が、「客観的側面としては」、正犯の行為を有形的にも精神的にも容易にしたことが明らかであるとした上で、 もっとも、WinnyはP2P型ファイル共有ソフトであり、被告人自身が述べるところや村井供述等からも明らかなように、それ自体はセンターサーバを必要としないP2P技術の一つとしてさまざまな分野に応用可能で有意義なものであって、被告人がいかなる目的の下に開発したかにかかわらず、技術それ自体は価値中立的であること、さらに、価値中立的な技術を提供すること一般が犯罪行為となりかねないような、無限定な幇助犯の成立範囲の拡大も妥当でないことは弁護人らの主張するとおりである。 と述べて、弁護人の主張にも、一応、理解ありげな姿勢を示し、その後に続けて、 結局

    弁護士 落合洋司(東京弁護士会)の「日々是好日」 - Winny京都地裁判決要旨を読んで(前)
  • Winny開発者の裁判に村井教授が証人として出廷、検察側の主張に異議 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日

    http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html 昨日、京都地裁へ行き、この公判を傍聴しました。傍聴人は、最初の頃にくらべ、減っていて、傍聴席の6割から7割程度が埋まっている感じでしたが、件に対する傍聴人の意識の高さは強く感じられました。 まず、印象的だったのは、村井教授が、ウイニーの性能を非常に高く評価している、ということでした。「洗練された、優れた性能」といった証言が繰り返し出ており、非常に優れたP2Pソフトであることが、「日におけるインターネットの父」(弁護人が村井教授に、「日におけるインターネットの父と言われていますね?」と質問していたのには笑ってしまいましたが)により公判で明言された意義は大きい、と思いました。 また、この記事の中でも紹介されていますが、村井教授が、 さらに匿名性について、情

    Winny開発者の裁判に村井教授が証人として出廷、検察側の主張に異議 - 弁護士落合洋司(東京弁護士会)の日々是好日
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