政府は26日、首相公邸に幽霊が出るという噂について「承知していない」とした答弁書を一部修正し、その存在を認める方向で調整を進めていることが分かった。公邸には「2・26事件」の犠牲者の霊が出るという噂が長年ささやかれていた。 今月15日、民主党の加賀谷健参院議員は「就任以降、首相が公邸に引っ越さないのは幽霊がいるためか」との質問趣意書を提出。これに対して、政府は24日、「承知していない」とする答弁書を閣議決定していた。公邸は1936年に起きたクーデター「2・26事件」の舞台でもあったことから、亡くなった青年将校の幽霊が出るとの噂が絶えず、今回の質問趣意書もそれに触れたものとみられる。 しかし、菅官房長官は24日の定例会見で、記者から公邸について問われると「(幽霊の気配を感じると)言われれば、そうかな」と回答。野党からは「閣内不一致」との指摘が相次いだ。 これを受け、政府では「幽霊は存在する」