東北大大学院工学研究科は8月8日、片手で持てるサイズに小型化したガスタービンエンジンの開発に成功したと発表した。同じ大きさの燃料電池と比べても出力が大きいといい、ロボットやパーソナル移動機械の電源といった用途向けに実用化を目指す。 開発したエンジンは約10(直径)×15(長さ)センチ。内部には翼車径16ミリの圧縮機と同17ミリのタービンなどを備え、毎分50~60万回で超高速回転する。従来の最小サイズのガスタービンエンジンと比べ、翼車径で5分の1に小型化できた。 開発したのは同科の田中秀治准教授の研究グループ。東北大学はIHIの磯村浩介博士らと共同で、2000年ごろから開発に取り組んできた。 将来、災害現場などでのロボットの活躍が期待されているが、充電が難しい環境下での使用を想定し、汎用燃料での動作が求められている。このため、汎用燃料で高出力が得られる小型ガスタービンエンジンが世界で進められ