時間が減速している:「宇宙膨張は加速」を疑う新説 2008年1月17日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (2) John Borland 科学者たちは10年間にわたり、ある驚くべき現象に頭を悩ませている。はるかかなたに見える超新星が、近くにある星よりも高速に地球から遠ざかっているように見えるのだ。 研究者の多くは、これらの星が何らかの理由で加速している――あるいはもっと正確に言うと、ビッグバン後の宇宙の膨張速度が時間の経過とともに加速していると推測している。 このことは、とくに、宇宙では物質が優勢であると考えられていることからすれば奇妙なことだった。つまり宇宙の膨張は、物質が互いに引き合う力の総体的な作用を通じて、加速するのでなく減速していくはずなのだ。そこで科学者たちは、「暗黒エネルギー」と呼ばれる斥力が宇宙の加速膨張の原因だと主張してきた。 だが、ちょっと待ってほ
純国産の天体シミュレーター「Mitaka」の機能拡張版「Mitaka Plus」v1.00が、5月31日に公開された。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの専用サイトからダウンロードできる。 「Mitaka」は、国立天文台の“4次元デジタル宇宙プロジェクト”が開発した天体シミュレーターで、時間経過による星の動きをシミュレートできるのが特長。5月11日に正式版が公開されるとともに、ソースコードが公開された。 「Mitaka Plus」は、このソースコードをもとに開発された機能拡張版だ。開発したのは同じく国産の天体シミュレーター「太陽系シミュレータースタジオ」のプログラマーである高幣俊之氏で、現状では「Mitaka」に上書きインストールして使用する仕組みとなっている。 本バージョンにおける「Mitaka」からの変更点は、88星座のイラストを宇宙空間に
さて、今回は前回の続きで、太陽以外の恒星の周囲を回っている惑星の中に、地球型の惑星が見つかったという話をしたい。 去る4月25日、ヨーロッパの研究者たちが、てんびん座の方向、20.5光年の距離にあるグリーゼ981(Gliese 581)という恒星のまわりをまわっている惑星を発見したと発表した。 この惑星は、質量が地球の約5倍、半径が地球の約1.5倍ということで、地球型、つまり木星や土星のようなガス惑星ではなく、しっかりとした固体でできている惑星である可能性が高いという。 でも、こうした地球型らしき惑星の発見については、すでに2004年に1件(質量が地球の14倍程度)、2005年にも1件(質量が地球の6~7倍)報じられている。 今回発見された惑星(グリーゼ581Cと命名された)が特に注目を集めているのは、その公転軌道が“ハビタブルゾーン”と呼ばれる領域内にあると考えられているからだ。 ハビタ
【2007年5月23日 JPL News Releases】 耐用時間をはるかに超えて走り続ける火星探査車スピリット。6つある車輪の1つが故障し、引きずりながら移動する苦しい状態だ。だが、火星の土壌に深く食い込んだ車輪が、思わぬ幸運を掘り当てたらしい。 NASAが火星に送った双子の探査車、スピリットとオポチュニティーは、2004年から探査を続けており、火星における火山活動や水の存在を示す地形や物質など重要な成果をもたらしている。しかし、火星で過ごしてきた年数を隠せない兆候が出ているのも事実だ。実は、スピリットに6つある車輪のうち1つは動かなくなっている。そのため、探査車の通った後には、車輪をひきずった深い溝が残されるのだ。今回はこの不幸が幸いし、新たな水の存在を示す証拠の発見となった。 先月、スピリットが車輪をひきずった跡に明るい色の土が発見された。そこで、スピリットはまずこの土を小型熱放
国立天文台は11日、純国産の天体シミュレーター「Mitaka」の正式版v1.0を公開した。Windows 2000/XP/Vistaに対応し、非営利目的に限りフリーソフトとして利用可能。現在、国立天文台が運営するWebサイトからダウンロードできる。また本バージョンより、ソースコードも併せて公開されている。 「Mitaka」は、国立天文台の“4次元デジタル宇宙プロジェクト”が開発した天体シミュレーター。指定した惑星などを中心に宇宙空間を観察できる“宇宙空間モード”と、地球上から星空を眺める“プラネタリウムモード”が用意されており、どちらのモードも時間経過による星の動きをシミュレートすることが可能。 今回公開された正式版では、一部の惑星の表記が変更された。これは昨年、国際天文学連にて行われた“太陽系における惑星の定義”での名称変更および、今年4月に日本学術会議が提言した和訳に伴った変更となって
米LiftPortは、米国宇宙協会(National Space Society)が進めている、地球と宇宙ステーションを結ぶエレベーター「Space Elevator」建設計画への正式な参加を表明した。2018年4月12日が運行開始予定日とアナウンスされている。 Space Elevatorを、サイエンス・フィクションの世界ではなく、現実の宇宙計画として科学的な観点から綿密なる研究調査を行うプロジェクトに、これまで半世紀以上の歳月が費やされてきた。NASAの研究所となるInstitute for Advanced Concepts(NIAC)を始め、Eureka Scientific、HighLift Systemsなどの研究機関が調査に加わり、すでに技術的な見地からは、Space Elevatorの建設着手にゴーサインを出す報告書が提出されている。 これを受けて、National Spa
産経WEBの記事や英ガーディアンの記事 によると、米国政府は「宇宙空間に浮かべた鏡で太陽光線を反射する」という温暖化対策の研究を、今春に出される国連の報告書に盛り込むよう提案するらしい。 試算では、太陽光線の1%も反射すれば産業革命以来出してきた温室効果ガスの効果を十分相殺するという。 現在は理論的なものでしかないらしいく、具体的な実現方法や予算などにはふれられていないようだが、アレゲな使用方法を思いついた諸氏も多いだろう。
サンフランシスコ発--火星を調査する米航空宇宙局(NASA)の2つの探査車のうち調子がよい方のOpportunityは、火星の水についての情報を得るため、大きなクレーターの縁を調査する予定だ。また、クレーターの内側にさえ進入するかもしれない。 「Mars Exploration Rover」プログラムの主任研究者でコーネル大学の教授を務めるSteve Squyres氏によると、Opportunityは、火星のクレータの中でかなり規模の大きいビクトリアクレータの縁に到着したという。Squyres氏やその他の人たちは、火星において遠い過去に水が存在したと考えているが、ビクトリアクレータの地質を調べることにより、地下水の化学組成と、どの程度の量が存在したかという点について、重要な手がかりが得られる可能性がある。 Opportunityはビクトリアクレータに達するまで、起伏も多い約7kmの距離を2
【2006年12月8日 JPL News Releases】 マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた2つの峡谷の画像から、現在でも火星に液体の水が流れていることを示す有力な証拠が発見された。 (左)1999年8月の画像、(右)2005年9月の画像。右側の2005年のマーズ・グローバル・サーベイヤーの画像には、新しい堆積物がとらえられている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems) マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた新しい堆積物周辺。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Malin Space Science Systems) マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた新しいクレーター。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Malin Space Science Systems) 残念ながら今年11月から
National Geographics他の記事によると、NASAは月面に恒久的有人基地を建設し、2024年にはスタッフを常駐させる計画を発表した。建設地点は、温度変化が穏やかで常時発電のための太陽光が得られる月の極に置く計画だという。この月探検計画のテーマとしてNASAは国際協力や火星への更なる探検への前哨等6つのテーマを掲げている。しかしながら、第一のテーマとして「Human Civilization」を挙げ宣伝用の「Why The Moon?」ポスター(PDF)にも、ツィオルコフスキーの「地球は人類の揺り籠だが、我々が永遠に揺り籠に留まることは無いであろう」を引用しているのが、なんともフロンティア精神の国アメリカらしく思われる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月30日、来年夏の打上げを予定している月周回衛星「SELENE(セレーネ)」に搭載する、名前とメッセージの募集を開始すると発表した。募集期間は、12月1日から来年1月31日までの2カ月間。集められた名前とメッセージはシートに刻まれ、SELENEとともに月へ打上げられる。 月周回衛星「SELENE」(提供:JAXA) 「月に願いを!」キャンペーンと題されたこの試みには、日本惑星協会(TPS/J)と米The Planetary Society(TPS)が協力。インターネット、または往復はがきにより、世界中から名前とメッセージを受け付ける。応募は無料だが、文字数には制限があり、日本語の場合は名前が10文字以内、メッセージが20文字以内、英語の場合は名前20文字以内、メッセージ40文字以内となる。 同様のキャンペーンは、過去にも旧宇宙科学研究所(現JAXA・宇
Mitaka は、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発している、天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのソフトウェアです。地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、宇宙の様々な構造や天体の位置を見ることができます。 独立行政法人科学技術振興機構 計算科学技術活用型特定研究開発推進事業(ACT-JST)「4次元デジタル宇宙データの構築とその応用」(2001年 – 2004年)、および、文部科学省科学技術振興調整費 産学官共同研究の効果的な推進プログラムにおける実施課題「4次元デジタル宇宙映像配給システムの構築」(2004年 – 2007年)の成果物です。現在も開発者により開発が続けられています。 このソフトウェアは2003年6月の4次元デジタル宇宙シアター一般公開から、上映用のソフトウェアとして使われてきました。2007年からは、国立天文台の敷地内に完成した立体ドーム
あるAnonymous Coward曰く、"asahi.comの記事によると、NASAの火星探査車Opportunityが、2004年1月の着陸以来、当初予測の寿命3ヶ月を大幅に超えて活動を続けている。新しく目的地としていたビクトリア・クレーターまで21ヶ月で7km移動した。火星表面の強風で太陽電池パネルのほこりが払われているため寿命が延びているらしい。なお、火星探査車は、同時期にSpiritも投入されている。 これまでのOpportunityとSpiritに関する記事 米国の火星着陸機Spiritも到達間近 Opportunityも火星着陸へ 火星探査車Spiritからの送信が途絶える 火星探査車 Spirit の故障原因が判明 火星探査車Spiritの障害の詳細が明らかに NASA:火星は水浸しだった Spiritも水の証拠を発見 NASA、火星探査車両に搭載されたソフトウェアをアップ
ストーリー by yosuke 2006年09月09日 18時03分 we_are_not_alone! 部門より BBCの記事やphisicswebの記事によると、Sean Raymondらは、地球のように生命を育んでいる可能性のある惑星は考えられているよりも多い、とする論文を9/8付けのScienceで発表した(コロラド大ボールダー校のニュース・リリース)。 系外惑星は、いままでに200個以上見つかっている。見つかっている中では、大きさが木星級で軌道が水星並みのいわゆるホット・ジュピターといわれる惑星が1/3程度を占めている。現在の惑星系形成論では、これらの惑星は材料の多い外側で形成され内側に落ちてくる、との考え方が主流である。この移動に伴って、内側で形成されていた惑星はその大きな重力により跳ね飛ばされてしまうため、ホット・ジュピターのある惑星系には、ハビタブル・ゾーンに地球のような岩
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