岩田一政元日銀副総裁のブルームバーグインタビュー記事が一部で話題を呼んでいる。池尾和人氏がツイッターでそれに同意を示したところ、フランソワーズ二郎氏がサブプライム問題と比較した場合の交易条件の悪化による悪影響の定量的な評価についての疑問を池尾氏に投げ掛け、それに対し池尾氏が、それは文脈外の話、と応じる場外乱闘的な一幕も見られた(H/T ののわ氏ツイート)。 ののわ氏はこの議論についてフランソワーズ二郎氏に厳しい見方を示しているが、小生はむしろ岩田氏=池尾氏の主張は以下の点で弱点を抱えているように感じた。 交易条件の悪化は2005年頃から続いていたので、2008年初の景気後退について言うならば、タイミング的にはフランソワーズ二郎氏の指摘するようにサブプライム問題を主因とする方が考え方としては自然。もちろん、2005年頃から続いた交易条件の悪化がここで臨界に達したのだ、という議論もできるかもし