「もう二度とこの町で働けないようにしてやる」はハリウッドでよく聞かれる脅し文句だが、今回はどうやら本気のようだ。 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーのシェリル・ブーン・アイザックス会長は、今年の授賞式で起きた歴史的失態に関わったプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の会計士2人について、今後は二度と式に関わらないことを明らかにした。 先週末開かれた第89回アカデミー賞授賞式では、クライマックスである作品賞の発表の際、実際は「ムーンライト」だった受賞作品が誤って「ラ・ラ・ランド」と発表されるハプニングが発生。原因は、プレゼンターを務めた俳優ウォーレン・ベイティに渡された選考結果の封筒が間違ったものと入れ替わっていたことだった。 PwCは過去83年間にわたりオスカー選考過程における票の集計を任されており、これまで不祥事を起こしたことはなかった。 選考結果を知ることができるのは