「Javaの場合,JavaDocというツールでプログラム仕様書の作成を支援できる。だがJavaScriptにはそうした汎用的な支援ツールがない。工数を大きく増やすことなく保守を見据えてどのようにドキュメントを残すか。そこがポイントだ」(日本IBM 米持氏)。 ドキュメントを残す場合,「仕様に関するメモ書きを含めてコード中に記述する」(Ajax対応のパッケージ・ソフトを開発したNIコンサルティング の上田氏)ケースが多い。ただし,JavaScriptのコードはクライアント側で丸見えになるので,「リリース時にツールを使ってコメントを削除する」(ミツエーリンクス 藤田氏)といった検討は欠かせない。 こうした中にあり,大規模システムにAjaxを適用しているNTTデータの担当者らは,Ajax利用時に残すドキュメントを社内で標準化した。通常のWebシステムでは以前から6種類のドキュメント((1)要件か
2007/10/30 「偉くなりたい、金がほしいのではなく、自分のことを認めてほしいのがエンジニア。そのためには社外に出て行くしかないと思った」。オープンソースのJava軽量コンテナ「Seasar」の開発者で、電通国際情報サービスに勤める比嘉康雄氏は10月30日、「IPAフォーラム2007」で講演し、自身の経験から「エンジニアは社外に出て行くことで認められる」と訴えた。 社外に出て行かないとエンジニアは評価されない――比嘉氏がそう感じるのは自身の社内での仕事が正しく評価されていないと感じていたからだ。自身の仕事を社内にアピールできなかったことや、アピールしても仕事を上司が正しく評価してくれなかった過去のケースを挙げて、「技術者は社内で認めてもらうのが非常に難しいと思った」という。 技術者の仕事を評価するのは一般的にはその上司。しかし、管理が仕事の上司は最新の技術動向に詳しくなく、技術者が最
昨日、昔に開発したWebアプリの修正をやってて、改めてホットデプロイの便利さを痛感。 ホットデプロイの恩恵はサーバ再起動の待ち時間カットする以上のものがある。 具体的には、サーバ再起動後には、セッションの値が消えてしまっている為に、 IDとパスワードを使って再ログインして、 いくつかの画面遷移を経て確認対象の画面にたどり着かなければならない。 (もちろん、工夫次第では、手間を軽減できるが基本的に厄介。) サーバ再起動の待ち時間カットばかり注目されているが、 この後の画面遷移等の手間は軽視されている傾向にあると思う。 特に、以下のようなケースだと確認対象の画面にたどり着くだけで ストレスを感じてしまう。試行錯誤しなければならない状況もあるし。 必須項目が多い入力系ページ ウィザードの後のほうのページ 多くのテストデータを準備しないとたどり着けないページ 検索に時間がかかるページを経由しなけれ
常に新しいITスキルを習得するのが望ましいという点で専門家の意見は一致している。しかし、変化し続ける技術と、常にその最先端にいなければならないというプレッシャーにストレスを感じるIT技術者も多い。 ウェスタンオンタリオ大学のニコール・ハガーティ助教授によると、新技術には新しいスキルが必要なため、持続的な技術革新によってIT技術者の「能力が破壊されてしまう」ことがあるという。レガシー技術でもまだ通用するが、そうしたスキルの需要は減っていく。 ハガーティ氏のチームは10人以上のIT技術者について詳しく研究し、仕事上のストレスにどう対処しているかを調べた。 「ほかの分野の専門職は、既存の知識への積み重ねで済む。IT技術者は常に建て直しモードだ。新技術が登場すると、それまでの知識は意味がなくなる。まったく新しいスキルを1から組み直さなければならなくなる」と同氏は話す。 防衛関係業務を請け負っている
SOA(サービス指向アーキテクチャ)開発におけるJavaと.NETの勢力は伯仲しているが、この現状について、2人のアナリストが対照的な見解を示している。 2007年8月に発表されたEvans Dataの調査は、Java陣営にとってなかなかうれしい内容だった。Webサービス開発に携わる400人の開発者とITマネジャーを対象としたこの調査によると、SOA開発のプラットフォームとしてJavaを利用する企業は半年前の前回調査時と比べて若干増加し、Microsoftの.NETを利用する企業は20%減少した。しかし、この2つの技術の利用率は「ほぼ互角」であり、回答者の5人に1人はこれらの技術を両方利用することを計画していると、Evans Dataは述べている。 この両技術の利用状況については、2人のアナリストが対照的な見解を示しているが、いずれも開発ツールは両方をサポートするものが一般的だと述べている
未だに Java は生産性が低いと思っている人を見かけます(人によっては「この人、まだ Java の生産性は悪くないって言ってるよ」って言うでしょうけど)。私の周りのそういう人に見受けられるパターンを書いてみたいと思います。 Java をちゃんと身に着けていない 「簡単に身に着かないなら、学習コストの分、生産性が悪いじゃないか」と言われるかもしれません。確かにそうです。ですが、Java がエンタープライズ用途に使われるようになってからいったい何年経ったでしょうか? それは、COBOL に比べたら赤ちゃんみたいなものですが、学習コスト云々というほど新進気鋭の言語ではすでにないはずです。 以前、「C++ が難しいのはなぜか?」という話があって、「それは、Microsoft Visual C++ で学習するからだよ。そういう人は、C++ の文法と MFC と Windows API を同時に覚え
2007/10/02 マグノリアは10月2日、Microsoft Office 2007のインターフェイスを、旧版のOffice 2003と同じインターフェイスに変換するソフトウェア「Back to 2003」のダウンロード販売を10月下旬に始めると発表した。パッケージ版の販売開始は11月2日。 Office 2007では複数のメニューをタブごとにまとめた「リボン」インターフェイスを採用した。リボンは機能グループごとに分かれていて、ユーザーは自分が利用したい機能を簡単に探せるようになっている。ただ、インターフェイスが大幅に変更されたために操作に戸惑うユーザーがいるのも確か。Office 2007はインターフェイスを旧版に戻す標準の機能はない。 Back to 2003を使うと、Office 2007のリボンを、旧版と同じツールバー、メニューバーに変更できる。ツールバーの追加や削除も柔軟に可
いまさら聞けない“Web標準”、そしてXHTML+CSS:いまさら聞けないリッチクライアント技術(4)(1/3 ページ) 前回の「いまさら聞けない、“Ajax”とは何なのか?」の説明の中で、Ajaxの定義の1つとして「XHTMLとCSSを使った標準規格のプレゼンテーション」というのがありました。前回の記事では、この部分をしっかり解説できなかったので、今回はこれについて解説をしましょう。 といっても、Ajaxの補足説明が今回の目的ではありません。HTML/XHTMLとCSSを使った「Web標準」について紹介します。 「Web標準」という単語はよく耳にしますが、具体的にどんなものか? HTML/XHTMLとCSSとどのような関係があるのか? さらに、HTML/XHTMLやCSSって何? といった点について見てみましょう。 「Web標準? Webを標準化することかな?」 AjaxやXML、Jav
主役は、FirefoxかIEか、はたまたOperaか──。9月15日~16日の24時間連続イベント「Mozilla 24」では、Mozillaスタッフだけでなく、Internet Explorerに関連する部署のマイクロソフト社員やOperaのユーザーなどを交えたディスカッションも行われた。討論の主役は果たして──。 主役は、FirefoxかIEか、はたまたOperaか──。Mozillaが主催した24時間連続イベント「Mozilla 24」。9月15日~16日に開催されたMozillaのイベントだから、無論Firefoxなどの話題で持ちきりだったのだが、Mozillaスタッフだけでなく、Internet Explorerに関連する部署のマイクロソフト社員やOperaのユーザーなどを交えたディスカッションも行われた。討論の主役は、どのブラウザか──。 ブラウザは「選択できることが大事」 9
最近,WebアプリケーションやWindowsソフトの取材で,“このソフトは担当者が一人で作っています”という事例に続けて遭遇する機会があった。フリーソフトや趣味のソフトではなく,会社が商品として提供し,不特定多数のユーザーが使っているアプリケーションを一人で作って,一人でメンテナンスしているという点に興味を覚えた。 先週都内で開催された開発者向けイベント「ITpro Challenge!」でも,ドワンゴの戀塚昭彦氏がニコニコ動画を一人で(しかも3日間で)作ったと語っていた(関連記事)。よく考えてみれば,ITpro Challenge!に登壇したようなハッカーとかアルファギークなどと呼ばれる優れた開発者でなくても,企業内で一人でソフトを作っているケースは思いのほか多いのではないだろうか。 アプリケーションの規模や内容,また開発者のスキルにもよるだろうが,おおむね一人で開発するほうが, ・低コ
昨日MIJSのコンソーシアム内での技術発表会があり、理事会の方から「参加ベンダーの技術者が集まるイベントなので、技術者に元気を与えられるような人に講演をお願いしたい」という話があったので、はてな伊藤さんに講演をお願いした。 伊藤さんにお願いしようと思ったのは、伊藤さんなら、エンタープライズの世界にウェブの世界の元気な風を吹き込んでくれるのではないかと思ったからだ。 以下、私なりに講演の内容をまとめてみた。 ■「建物の建て方」 つくる対象がどのようなものかで、作り方は当然変わってくる。これは建物もソフトウェアも同じ。1階建ての格好良い小さなロッジを建てるのと、60階建ての安全で高品質な巨大ビルを建てるのとは方法も道具も異なる。ロッジを建てる時にはノコギリを使うが、巨大ビルを建てるにはクレーンを使う。 よくブログの世界でソフトウェアの開発について、ぜんぜん違うことをやっている人が同じ土俵で議論
つかみどころのないキーワード、「SOA」 近年、「SOA」(注1)というキーワードが多く取りざたされるようになりました。しかし、その実態について明確なイメージをお持ちの方は、まだ少ないようです。 「SOA対応」をうたったソフトウェアやソリューションも各社からさまざまなものが販売されていますが、それぞれのコンセプトや機能には異なる点が多いようです。そういった状況もまた、SOAの理解を妨げる一因となっているのかもしれません。 しかし、SOAについて具体的なイメージがわかないというのは、ある意味では当たり前のことでもあるのです。なぜならSOAは本来、具体的な製品や技術を指すものではないからです。情報システムを構築する際に従うべきガイドライン、あるいはもっと大まかにいうと「概念」のようなものなのです。従って、それを具現化した個別の技術や製品にさまざまなバリエーションがあったとしても不思議ではありま
【ITpro Challenge!】「世界を変えられるのはコードだけ」---はてなCTO伊藤直也氏が明かす“ネトゲ廃人”から“なりたかった自分へ”の道のり 「本当の意味で世界を変えられるのはコードだけ。コードとインターネットの力で,10万人を驚かすことができた」---はてな 取締役最高技術責任者 伊藤直也氏は9月7日,イベントITpro Challenge!でこう語った。アルファギーク(技術の方向性を指し示す先鋭的なエンジニア)の代表格とも目される伊藤氏は,意外にも「ネトゲ廃人(ネットワークゲーム中毒者)」で「不満を会社のせいにしていた甘ちゃん」だったという。 ネトゲにはまった「何も生み出さない3年間」 伊藤直也氏とコンピュータの最初の出会いは早く,幼稚園の時に父親が買ってきた8ビット・パソコンで,雑誌に載っていたゲームのプログラムをキーボードから入力して遊んでいたという。だが,中学や高校
国際標準化機構 (ISO)は9月4日、ISO/IEC国際標準化の投票においてDIS 29500草案が認証に必要な票数を獲得できなかったことを発表した。DIS 29500は、Office Open XMLとしてMicrosoftが開発したオフィススィートのドキュメント仕様で、Ecma Internationalにおいて標準化された。Microsoft製品ではOffice 2007から同形式が採用されている。すでにISO/IEC国際標準に採用されているOpenDocument Formatへの対抗策として、Microsoftにとっては痛いつまずきとなった。 早期承認(Fast-track)手続きにおける国際標準化には、ISO/IEC JTC 1の参加国の3分の2(66.66%)以上から承認された上で、参加国全体からの反対票を4分の1(25%)未満に抑える必要がある。DIS 29500への投票結
2007年6月に「Ruby Kaigi」というイベントが日本で開催されました。当日はRubyに関する様々な興味深い発表が行われ大変活況でした。そんな中でも特に大きな注目を浴びていた発表の1つとして「JRuby」があげられます。 JRubyはJavaとRubyのクロスオーバーを実現する有望な技術です。本連載ではJRubyの入門的な部分について紹介していきます。幅広い方々がJRubyを知るきっかけになれば幸いです。今回はJRubyの概要について解説します。 「Ruby」は、まつもとゆきひろ氏が中心となって生み出した、世界中で利用されているオープンソースのプログラミング言語です。ここ数年、Rubyは大きく注目され、取り巻く環境が大きく発展しています。その最大の要因はWebアプリケーション分野に彗星のごとくあらわれたアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」(以下、RoR)である
"Ev's Rants: Desktop Applications are Dead"が面白かったので、翻訳してみた。というか、「超訳」だが。 原著者: Eugueny Kontsevoy 超訳者: kentaro a.k.a. id:antipop 原文のURL: http://kontsevoy.blogspot.com/2007/08/desktop-applications-are-dead.html いまさらその話かよ、って?そんなこといっても、「デスクトップアプリケーションは死んだ!」とか、いまもみんなそこらを叫んで回ってんじゃん。 その連中の多くは、いわゆる「ウェブアプリケーション」の開発者どもだ。誰があんな連中のいうことを聞くんだ?やつらは本物の開発者なんかじゃない。だよね?全然ものがわかってないし。あいつらときたら、malloc()やfree()すらまともに使えないんだか
加藤さんのきょこコーリングのエントリー「アメリカ人に通じるプレゼンを作るために」で書かれていた 「アメリカにいる上司を説得しなければならないときに、「英語力を上げよう」として英会話に通ったり、ビジネス英文の書き方の本を読むのではなく、MBA関連の本を読むとのこと。」 という箇所を読み、非常に納得できましたので、ちょっと考えてみました。 日本人が作るプレゼン資料が、なかなか海外の人に伝わらないということは、海外とコミュニケーションをなさっている方であれば、経験なさっていることと思います。 欧米社会だけでなく、アジア社会でも結構起こっているように思います。 欧米型のプレゼン資料(又は製品資料やお客様事例等)というと、こんな感じではないでしょうか? 文章をズラズラ書く。絵はない 我々からすると、当たり障りのない文章。当たり前の結論 でも、何故かこれでちゃんと意思が伝わるし、相手も動く 一方で、日
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