ダメな議論―論理思考で見抜く スポンサード リンク ・ダメな議論―論理思考で見抜く 「人はなぜ特定の考え方を正しいと思うのか」に関する考察。よく考えれば間違いがわかるのに、常識や空気にとらわれて、根拠のないダメな議論を受け入れてしまう理由について、チェックポイントと対策を示す。 一番、気になったのは読書について。 著者はありがちな読書についてこう述べている。 「私たちは、「自分の知らないことを知る」本を探しながら「自分の知っている(漠然と感じている)ことが書いてある」本を購入し、読書を「自分の役に立てる」ことを目標としつつ、「自分の思想・行動に何ら影響のない(読んでも読まなくても変わらない)」本を読んでいます。つまりは、自分が日頃から抱いている「信仰」にお墨つきを与えてくれる、「自分が読んで心地よいと感じる」本を選んでいるにすぎないというわけです。」 たとえば高所得の成功者は、成功するかど
脳を鍛えるブームを解剖する 人間の知性の成り立ちは複雑である。答えの決まったドリルやパズルを解く だけでは、創造性もコミュニケーション能力も身につかない。一方で、基本的 なスキルを確実に身につけておくことは、創造性を発揮するための「安全基地」 としては機能し得る。・・・ ・・・創造やコミュニケーションにはあらかじめ答えがわかった「正解」など ない。パズルやドリルのような、わかりやすい本もつくりにくい。結局は答えの ない人生を真剣に生きることでしか、脳の感情システムを鍛える方法はない。学校 の勉強ができる子と、発想力のある子は必ずしも一致しない。同じことが、大人の「脳を 鍛える」ブームについても言えるのである。 脳の中の人生 茂木健一郎 中央新書 引用 「答えのない人生を真剣に生きる」いい言葉だと思う。最近の脳を鍛えるブームに なんとなく嫌悪感をかんじています。根拠のない嫌悪感なんで、 どう
「活字離れの」のウソとホント 「最近の若者は本を読まなくなった」「若者の活字離れ」ということをしばしば耳にします。 これは真っ赤なウソです。 最近の若者が本をよまないとするならば、昔の若者だって本をよんでいなかったことになり 昔から若者の「活字離れ」は進んでいたといわなくてはなりません。・・・・・・・・ 現在、岩波文庫はもっと初版部数が多いし、また、出版界全体で発行される本の数は戦前よ り格段に増えています。これでどこが「活字離れ」なのか、と疑問に思わないほうが不思議です。 現在、「活字離れ」が叫ばれるのは、一つには本が売れないからでしょう。出版社の側から してみると大問題です。そこで、「本が売れないのはけしからん」というふうな主張がでてくるわけ です。・・・・・・・・・ それから、年輩の人間が若い頃に必死になって読んだ「名著」と称される本を、若者が少しも 振り返らず、したがって頑張って「
考えることの科学―推論の認知心理学への招待 スポンサード リンク ・考えることの科学―推論の認知心理学への招待 抽象的で形式的に表現された問題と、具体的で日常的に表現された問題。どちらが解きやすいだろうか。普通に考えれば後者の方が易しそうだが、必ずしもそうではない。この本では、こんな古典クイズが引用されている。 「坂道を荷車で重そうな荷物を運んでいる二人がいた。前で引いている人に「後ろで押している子どもは、あなたの息子さんですか」と聞くと「そうだ」という。ところが、その子に「前にいるのは、あなたのお父さんですか」と聞いたら「違う」というのである。いったいどういうことなのだろうか」 これは前で車を引いているのが母親であると考えられれば何もおかしなことはない。しかし、荷車を引くのは普通は男の仕事だという思い込みがあると、混乱してしまう。同じ問題をXやYで表していたら、混乱は少なくなるだろう。
フューチャリスト宣言 (ちくま新書) 作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (680件) を見る GW前に発売してくれよーゆっくり読んだり感想書いたりできるのに。 書評・・じゃないな感想とかは別ブログだったりもするけど梅田さん関係だからはてな。 これ、ターゲットが難しいね。じゃないか、私がターゲットとして難しかった。 もともと自分の哲学というか主義として、”世の中は明るいものであるという文脈を能動的に適用しよう”っていうところがあるんだけど(世の中の見え方って自己の投影だしさ。ご機嫌なほうがいいでない)、 私なんて足元にも及ばない勢いでその路線でがんがん進んでる2人の対談でしょ。 それって読む前からマンセーだよなあううむとか。 あとウェブ好きだし。 はてな村民じゃない方
行雲流水~へき地の一人病理医の日常兵庫県の赤穂市民病院に勤務する病理医です。学士編入学を経て医学部に入学し、2004年卒業。病理専門医、細胞診専門医です。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く