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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime (8)

  • 買収されない企業と侵略されにくい国の類似点

    企業買収に関わる新聞記事などを眺めながら、ぼんやりしていたら、「買収されない企業」と「侵略されにくい国」に似たところがあると気付いた。先日、東京は神田神保町にある我が社のオフィスを訪れた某出版社の青年が「ハト派市場主義宣言」というコンセプトはどうですか、などと、と提案して帰ったからかも知れない。 あらかじめ言って置くが、以下の説明を以て、非武装中立が可能であることの必要十分条件だと主張する積もりは、今のところない。ただ、ある種の社会のあり方が、防衛を代替する効果がある、ということは言えるのではないかと感じている。 三角合併その他、企業買収を話題にするときに、内外の企業の時価総額の比較がよく出てくる。たとえば、日の花王と米国のプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)を比較すると、後者が前者の数倍の時価総額を持っている。だから、P&Gがその気になったら、あの優良企業である(ということになっ

  • 政界再編への期待と不安

    素人なりに、政治状況について考えてみたい。 参議院選挙で、自民党が大敗した。選挙については、世の中の実態に合わない公職選挙法の規制や、出口調査で開票前から当確を出すTV局の報道姿勢など、他にも気になることがあるが、近未来のことを考えよう。 安倍首相は、早過ぎるとも思えるタイミングで続投を打ち出した。「人心一新」と言いながら、自分のクビは切らないで、内閣や党役員の交代人事が行われるようだ。 今さら言うまでもないことだが、今回の自民党の大敗は、役人を十分動かすことが出来ず、年金記録問題の「危機管理」が出来なかったことや、閣僚人事の人選ミス、管理監督不行届や処分の不足など、主として安倍首相の政権のマネジメント力に対する批判が、根的な原因の、少なくとも一つだと思う。人事的には、彼のポストこそ「一新」されるべきだと思うが、人にその気はないらしい。まあ、彼は、自分のクビを切れない男なので、赤城大臣

    d1021
    d1021 2007/07/31
  • 村上被告の「確実じゃないけど、聞いちゃった」罪

    村上世彰被告への東京地裁の判決は、何とも印象的な内容であった。 実質的な効果が大きく、ある意味で画期的と思えたのは、インサイダー取引の「重要事実」に関して、実現性が明らかにゼロでなければ、実現性の高低は問題ではないという、範囲の広い捉え方をしたことだった。これは、1999年の最高裁判決の方向性を踏襲したものでもある。 誰かの「私は5%を超えてこの株を買おう」という話、大株主が取りあえず「こうしようかな・・・」と言う売り買い予定、必ずではないが期待している新製品情報を経営者から聞いた場合、などに、その後で株式を売り買いすると、インサイダー取引だと解釈される可能性が極めて大きい。従って、大株主同士の情報交換はその後の株式の売り買いを不自由にするだろうし、M&Aに関する提案や情報を耳にする事が多い投資ファンド或いは投資銀行は、株式売買の度にインサイダー取引のリスクを考えなければならない。市場のフ

  • 堀江貴文氏への判決に思うこと

    日興コーディアルとライブドアに対する、検察・東証の措置を較べると、前者に不当に甘く、後者に乱暴なまでに厳しい印象を持つが、しばし、日興との比較は忘れて、堀江氏への2年半の実刑判決について思うところをメモしておく。 先ず、「2年半の実刑」という判決は、彼が有罪なら、来決して重過ぎはしない。上場株式の情報開示に伴う不正は他人の保有する経済価値への影響が大きく、この意図的な不正に関しては、10年、20年といった、不正を行うことが不正がバレる確率を考慮しても全く引き合わないくらいの重罰を設定することが適当だろう。 重罰は、ある意味では、追加的な予算支出を伴わない理想的な不正対策だが、不正の定義や判定が曖昧な場合に、たとえば株式の公開といった積極的な経済活動に対して抑制要因となる副作用がある。日の場合に(外国もそうかもしれないが)、司法が公平でない印象があるし、事前に明確な判断基準を示すことに対

  • 銀行窓口の質が劣化している?

    最近、銀行の支店の店頭に二度足を運んだ。一度目は、古い預金通帳に入っているお金を引き出すために預金の解約に、二度目は昨日だが、確定申告による所得税の払い込みのためだ。何れも「M」が頭文字の銀行だが、別々の銀行で、共に自宅から電車で3駅ほどある場所の支店だ。 預金の解約では、先ず、大いに待たされた。ぼさっと突っ立って待っていたら、イスが空いたとたんに、「あちらに、お座り下さい」と指図されて、窮屈なところに座らされた。好意からなのだろうが、指図の雰囲気が高圧的で、「立っていると、邪魔だ」と言わんばかりのニュアンスだった。私が座っても、まだまだ立っている人はいるのだが、私は目障りだったのか(←たぶん、考えすぎだろうが)。 座ってからも延々と待つ。持っていた、日刊ゲンダイも、夕刊フジも読むところが無くなって、支店に入ってから、1時間以上が経過してから、私の番号札の番号がアナウンスされた。 古い通帳

    d1021
    d1021 2007/03/09
    "「御用のある時は、私を呼び出して下さい。あちらで番号札を取ってならぶと、ほら、随分並んでいて、時間が掛かりますけど、呼び出していただければ、直ぐに応対できます」"
  • 「世界同時株安」についてのメモ

    株価は今日(3月5日)も大きく下げています。今回の「世界同時株安」について、私は、商売柄、原稿を書いたり、コメントしたり、ということが複数あります。同じ事は、なるべく書きたくはありませんが、あちらこちらに話が散らかっているので、現時点までに思いついたことを幾つかメモしておきます。 (1)今日配信のJMMにも書きましたが、日銀は(岩田副総裁を除く8人の政策委員は)、動きが急であることにドキドキしつつも、この株価暴落に満足でしょう。インフレ率がほぼゼロ、失業率が4%、GDPは均すと約2%くらい、という時に、利上げを急ぐ理由は、「円キャリー取引拡大を抑制すると共に資産価格を抑える」といった目的以外にはあり得ません。資産価格は、株価で見る限り、「安くはないが正常の範囲」でしたし、物価がマイナスになってデフレ期待が再台頭するリスクを冒してまで、利上げすることは不適切だった、というのが、2月の利上げに

    d1021
    d1021 2007/03/05
    "日銀は(岩田副総裁を除く8人の政策委員は)、動きが急であることにドキドキしつつも、この株価暴落に満足でしょう。"
  • 今年のベスト読書

    先日、「週刊現代」さんが、今年の「ビジネス」のベスト3を挙げてくれ、という取材に来たので、スティーブンJ.レビット、スティーブンD.ダブナー「ヤバイ経済学」(望月衛訳、東洋経済)、梅田望夫「ウェブ進化論」(ちくま新書)、須田慎一郎「下流喰い」(ちくま新書)の3冊を挙げた。 「ヤバイ経済学」は経済系の多くの方が絶賛される通り、先入観をデータと推理で打ち破る面白さがあって、やはり読むべき(加えて、読んで損しない)だ。「ウェブ進化論」は賛否両論があるようだが、最近のウェブ・ビジネスの状況を前向きに展望できるだし、「アメリカの模倣プラスど根性営業」で尽きてしまいがちな日のネットビジネスと、グーグルのような真の参入障壁を作ろうとしているグローバル企業の凄さの違いを教えてくれる。「下流喰い」は、金融というビジネスのどう猛さを良く教えてくれるで、「下流」が現在の労働をピンハネされるだけでなく、

    d1021
    d1021 2006/12/23
    "村本治「神の神経学」(新生出版)を挙げたい。「脳に宗教の起源を求めて」というサブタイトルがついている。"
  • オヤジには、取りあえず「お洒落ですね」と言うといい

    他愛のない話だが、最近気付いたことを書いておく。真面目な読者は、お読みにならないように。 幾つかの雑誌で仕事をされていて、時々取材にお見えになる女性ライター(30歳代前半)が、先日、取材に来たときに、「山崎さん、いつもお洒落ですね」と言うので、私は当惑した。現在の仕事を考えると、仕事の際にスーツにネクタイでなくてもいいのだが(厳密には、もう一段洒落た格好が出来れば、その方が、もっといい)、取材を受ける場合は95%以上判で押したように紺無地のスーツにワイシャツ&ネクタイである。その日も、いつもの格好だった。 数年前までは、ワイシャツも白無地と決めて更に単純化していたのだが、妹(11歳下)に、「兄、せめてテレビに出るときは、ワイシャツぐらいカラーにしたら」と言われて、ワイシャツとネクタイをセットで貰い、それ以来、主に青系の無難な色だが、ワイシャツはカラーにしているのだが、どうやら、彼女は、私の

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