ソフトウェアプロダクトをビジネスの中心に据える企業にとって、プロダクトの競争力を高めることは、一番の関心事です。だからこそ、プロダクトをより顧客価値の高いものに磨き上げようと、アップデートを繰り返すことに腐心する。 しかし、残念なことに、魅力的なプロダクトというものは、すぐに競合他社に真似されてしまいます。一度獲得した優位性を、長期間持続することは難しい。むしろ、競争優位性など一時的であることが普通だと考えた方が良い気さえします。 だからこそ、「プロダクトの競争力を高めること」と同時に、「プロダクト開発能力の競争力を高めること」が重要だと、私は考えています。魅力的なプロダクトを作ることに再現性があり、それを短期間で実現できる強い開発組織を作り上げるということです。競合他社も、プロダクトを真似することは簡単にできても、開発能力を真似することはさすがに難しいはず。 プロダクト開発に実行責任を持