国際的な観光都市ランキングで、京都が2年連続世界1位に選出された。国内や海外からの観光客も過去最高を記録し、京都はまさに上り調子だ。そんな京都の老舗が登場するCMに違和感を抱く人たちが多くいる。 《急須で淹れたお茶と変わらぬペットボトル茶?》大手飲料メーカーのペットボトル緑茶(A)のCMで、以下のものがあるのをご存知だろうか。「私たち日本人の味覚は世界一繊細だと思う。(中略)Aがめざした急須で淹れたような緑茶本来の“にごりのある色味”と“舌に旨みが残るふくよかな味わい”を実現した、ワンランク上の本格的な旨味を京都の料理人にたしかめてもらいました」、およそこのようなナレーションに続き、京都の老舗料理人が湯のみの茶を口にふくみ、「なるほど」とうなずく。 他にも幾つかのヴァージョンがあり、京都の料亭や老舗食品に関わる人たちが登場し、宣伝のペットボトル緑茶が、急須で淹れた茶と変わらぬ旨味を提供して