前首相が所信表明演説に入れた影響かどうかは存じませんが、厚労省内ではブスブスと検討会やら何やらが執念深く続けられているようです。それはそれで政治の継続性ですからまあ良いとしても、本気で統合医療を行なうのなら、どういう形態を想定しているのか気になるところです。 医療に限らずですが、一つの仕事を行うに当たってシステムの統一は大事です。統一と言えば表現がきつすぎるのなら、一貫性としても良いかもしれません。概念の対立する複数のシステムを並立させながら仕事を行い、成果を上げるのはかなりの難事だと考えます。私も従事している現代医学でさえありえる事です。診療科と言っても、現代医学と言う大きなシステム(体系)に含まれるものなのですが、治療にあたり複数の診療科が共同で当たると言うだけでも時に混乱は生じます。 診療科の特性として重視している治療ポイントが微妙にずれる事があり、治療方針の対立が起こる事があります