ページ数が増えて重くなった小中学校の教科書を通学で持ち運ぶことが、子どもたちの腰痛の原因の1つになっていると指摘されていることをめぐり、政府は29日の閣議で、現時点で教科書の重さを制限する考えはないとする答弁書を決定しました。 質問主意書では、学習内容の増加に伴ってページ数が増えて重くなった小中学校の教科書を通学でランドセルなどに入れて持ち運ぶことが、腰痛に悩む子どもが増える原因となっていると指摘し、政府の見解をただしています。 政府が29日の閣議で決定した答弁書では、「小中学校の教科書は、ページ数が増加し、サイズも大きくなる傾向にある」としたうえで、「教科書は民間が創意工夫して著作編集するものだ」として、現時点で教科書の重さを制限する考えはないとしています。 また、教科書を持ち帰らせるか、それとも学校に置いて帰ることを許すかについては、通学の負担などを考慮してそれぞれの学校が判断すべきだ