予備校が大学受験のノウハウを東京都立高校の教師に指南する制度を、都教育委員会が6月にも始める。今年度は進学校10校が対象で、受験に生かせる授業の助言を受ける。都立高校の「復権」を進めるため、受験ビジネスに長じた予備校の協力も得て難関大学の合格者数増というわかりやすい実績をあげようというのがねらい。文部科学省によると、公立高では全国的にも珍しい試みという。 都教委によると、今年度は中高一貫校を含む10校、来年度は9校で実施する。授業の指導は国語、英語、数学など計4教科を対象に年4回、予備校講師の派遣を受ける。 教師は予備校講師に授業を見てもらい、改善点などの助言を受ける。都教委は、受験に直結する英語構文の覚え方や古文の読解法、解答方法など、大学入試の傾向を踏まえた助言を想定している。校長も予備校職員らから指導を受け、大学合格実績の効果的なPR方法など、高校の付加価値を高める取り組みについ