「ちいかわ」の快進撃が止まらない。公式SNSアカウントは多数のフォロワーを抱え、今なお成長。グッズは人気商品となり、ポップアップショップやコラボカフェには多くのファンが詰めかける。なぜこれほど愛されるのか――。その秘密について、キャラクター史を踏まえてエンタメ社会学者の中山淳雄氏が分析する。 かわいいだけじゃない、現実的で不条理でときに不穏な世界観に引き付けられる大人が続出。各地でポップアップショップやコラボカフェが展開され、多くの人が訪れている(上写真は、池袋PARCOの常設店「ちいかわレストラン」のプレスリリースから) 「ちいかわ」だけがなぜこれほど広がったのか? ゆるキャラを今という時代が求めているのだろうか。 日本は世界でも例を見ないゆるキャラ大国。猫、犬、動物キャラの量産にかけては、他国の追随を許さない。半世紀以上、何万キャラという歴史の厚みがある。 だが急激に流行するものは、急
![国民的キャラ「ちいかわ」が僅か4年で天下を取ったワケ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/347a66a80cb351710c1bc071db2a3730e95d2253/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtrend.nikkei.com%2Fatcl%2Fcontents%2Fcasestudy%2F00012%2F01396%2Fnxr_m.jpg)